少額の借金も繰り返していくうちにいつの間にか手がつけられないほどに膨れあがってしまうことがあります。
借金が年収以上あるため毎月返済しても元本がほとんど減らず、返済の見込みが立たないとお悩みの方もいるかもしれません。
年収以上の借金にはリスクが多いため、すぐにでも有効な手を打つ必要があります。
この記事では、年収以上の借金のリスク、おまとめローンのメリットやおすすめポイントをご紹介します。
年収以上の借金に潜むリスク
年収以上の借金があると毎月の返済額が家計を圧迫することも珍しくありません。
ここでは、年収以上の借金に潜むリスクについてご紹介します。
延利息により返済額が増える
返済日の支払いが遅れると遅延利息により返済額が増えてしまいます。
借金額が大きいため毎月の返済がギリギリという状況のままだと、思わぬ病気やけが、ライフイベントなどの避けられない出費のため返済が遅れるかもしれません。
借金の返済が一日遅れるごとに遅延損害金が返済額に加算されます。
ここで注意したいのは遅延利息が毎月の返済額ではなく、借金総額に基づいて計算されることです。
借金が大きいほど遅延によって借金額は雪だるま式に膨らんでしまいます。
残りの借入金を一括請求される
借金の返済が数ヵ月滞ると残りの借入金の一括返済を求められる可能性があります。
「たった数ヵ月の遅延で一括請求するなんてやり過ぎだ」と思う方もいるかもしれません。
しかし、お金の貸し借りは、「債務者が毎月決まった額を返済する」という信用で成り立っています。
返済を数ヵ月も遅延すると債権者からの信頼を失ってしまうため、すぐに全額を返すよう請求されても不思議ではありません。
借金額が大きいと一括請求に応じられる可能性は極めて低いため、返済不能に陥るなど状況はますます厳しくなるおそれがあります。
信用情報に傷がつく
借金の延滞が続くと債権者からの信頼を失うだけではなく、債務者個人の信用情報に傷がつきます。
信用情報は金融機関がローンの審査をするときに、契約者の返済能力を判断する材料になるため信用情報に傷がつくと、新規で借り入れができなくなります。
遅滞の情報は事故情報として、借金完済してから5年間残り続けるため、借金中はもちろん、返済が終わってからしばらくは日常生活に支障が生じてしまうでしょう。
財産を差し押さえられる
借金の滞納が3ヵ月以上続くと、債権者が債務者の財産や給与を差し押さえるかもしれません。
差し押さえは裁判所を通じて行なわれる法律に則った行為のため、不正な取り立てとは違い法的な強制力があります。
まずは借金の補填がしやすい現金が対象となるため、給与や預金が差し押さえられるでしょう。
債権者の生活を守るため給与の全額が差し押さえられるわけではありませんが、預金は借入金の全額までの差し押さえが可能です。
差し押さえは給与や不動産、貴重品などが対象になるため、家族や勤務先に借金延滞が知られる可能性があります。
連帯保証人に迷惑がかかる
借金の返済が長期にわたると連帯保証人に返済が迫られるでしょう。
連帯保証人は債務者と同じく借金を返済する法的な義務を負っているため、基本的には請求を拒否することはできません。
保証人には、親や配偶者、親族、友達など信頼関係にある人に依頼する場合が多いでしょう。
借金返済の義務を負わせることは債務者、連帯保証人の双方にとって大きなストレスとなり、人間関係に悪影響を与えるかもしれません。
お金を借りられない場合がある
年収以上の借金をしている場合は、いざというときも金融機関からお金を借りられません。
貸金業法は返済能力を超えた借金や多重債務を防ぐ目的で、年収の3分の1を超える借り入れができない「総量規制」を設けています。
対象は消費者金融ですが、対象外の銀行も自主的に融資を規制しているため、総量規制を超えた借り入れは事実上できません。
毎月の返済金額がすでに家計を圧迫していると、病気やけが、事故などの突発的にお金が必要な状況にも対応できないでしょう。
ただし、クレジットカードのショッピング利用やリボ払い、総量規制の対象外になっているローンは利用可能です。
違法業者を利用してしまう
年収以上の借金があると毎月の返済額を用意できなかったり、急なお金の必要に対応できなかったりするため、違法な金融会社の利用を考えるかもしれません。
しかし、違法業者は法外な金利でお金を貸すため、借金額がさらに多くなる可能性があります。
また過度な取り立てが続くなど状況がさらに悪化するおそれがあるため、その場しのぎで違法な金融会社を利用することは絶対に避けましょう。
年収以上の借金の返済におまとめローンがおすすめといえる理由

年収以上の借金を一日でも早い改善を希望するならおまとめローンの利用を検討しましょう。
おまとめローンとは、2社以上の金融機関の借入金を一つにまとめるローンのことです。
ここでは、年収以上の借金の返済におまとめローンがおすすめといえる理由についてご紹介します。
返済先を一本化できるため
おまとめローンを利用して複数の借入先を一本化することには大きなメリットがあります。
それぞれの借入先の返済日がバラバラだと返済の手間がかかりますし、うっかり返済を忘れてしまうと遅滞損害金が加算されて借金が増えてしまうからです。
また、忘れてはいけない返済日が1ヵ月の間に何日もあるとプレッシャーを感じるという方もいるようです。
返済額を減らせるため
現在の借入金の金利よりも低金利のおまとめローンを利用すると、毎月の返済金の減額が可能です。
約定に基づく返済により、段階的に残高を減らしていく方法になります。
通常、借入先ごとに最低返済額が決められているため、借入件数が多いほど毎月の返済額は増えてしまいます。
返済先を一つにすると毎月の返済額が減るため、余裕のある返済計画を立てられるでしょう。
また、金利が低いおまとめローンに借り換えると毎月の返済額によって減る元本の割合が増えるため、借金の返済が早くなるかもしれません。
総量規制の対象外になるため
おまとめローンは総量規制の対象外になるため、年収以上の借金がある方でも利用が可能です。
総量規制は、返済能力を超えた借金で返済不能に陥ることを防ぐために定められました。
おまとめローンは契約者の借金返済を助ける目的があるため、借入金額が年収の3分の1以上であっても利用できます。
連帯保証人が不要なため
通常はローンを組むために連帯保証人が求められますが、おまとめローンの申し込みには連帯保証人を必要としない金融機関も少なくありません。
リスクの高い連帯保証人になりたいという人は少ないため、連帯保証人不要はおまとめローンの利用を検討している方にとって大きなメリットの一つでしょう。
万が一返済不能に陥っても連帯保証人に迷惑をかけることがないため、精神的な負担も軽減されます。
おまとめローン利用で押さえておきたいポイント
おまとめローンは借金返済の負担を軽減する目的に限って利用できるため、借り入れには条件や制限があります。
また、他のローンと同じように金融機関の審査をパスしなければ利用できません。
ここでは、おまとめローンの利用条件や審査を通過するためのポイントをご紹介します。
限度額までしか利用できない
おまとめローンは総量規制の対象外ですが、借り入れできる金額は無制限ではなく、各金融会社によって設定された利用限度額までです。
そのため、現在の借入金が利用限度額以下の場合は、返済先を一本化できない可能性があります。
また、設定されている限度額いっぱいまで借りられるとも限りません。
金融機関は利用者の審査結果に基づいて利用可能額を設定するためです。
借り入れだけ借り換えが可能
おまとめローンで借り換えの対象には、消費者金融のカードローンやキャッシングなどの借入金も含まれます。
嘘の申告をしない
おまとめローンの申し込み時に作成する書類には、借入先の件数や残額、年収などを正確に書く必要があります。
審査を通過したいからといって虚偽の報告をすることは絶対に避けましょう。
金融機関は信用情報機関から申込者の借入金に関する正確な情報を入手できるため、嘘の記載はばれてしまいます。
嘘の申告をすると信用できない人物と見なされて契約は成立しないでしょう。
仮に審査に通ったとしても、あとから嘘がばれると契約は無効となり、借入金の一括返済が求められるかもしれません。
借入件数や残債が多くても返済をしっかりとしていれば審査に大きな影響はないため、正直な記載を心がけましょう。
借入件数を減らす
現在の借入件数があまりにも多すぎるとおまとめローンの審査が通らない可能性が高くなるため、申し込む前に借入件数を減らしましょう。
延滞や遅滞を解消する
返済の延滞や遅滞があるとおまとめローンの審査が通過しにくくなるため、ローン申し込み前に必ず解消しておきましょう。
ローン審査では安定した収入だけではなく、約定どおり返済する姿勢が重要視されるためです。
借金の支払い状況は信用情報機関によって記録されており、審査の重要な判断材料になります。
延滞や遅滞を放っておくと約定どおり返済する意思がない、あるいは支払う能力がないと見なされてローン審査の通過は厳しいでしょう。
いつものおまとめローンなら年収以上の借金返済もスムーズ

借入先を一本化して毎月の返済額を減らしたい方には、「いつも」のおまとめローンがおすすめです。
ここでは、いつものおまとめローンの特徴や申し込みに必要な書類、流れをご紹介します。
いつものおまとめローンの特徴
いつものおまとめローンは20歳から65歳未満で安定した収入のある方が申し込めます。
利用限度額は500万円で、貸付利率は4.8%~18.0%です。
借金総額が利用限度額内で、さらに現在の利率よりも低金利で借り入れできれば、借金返済の負担を軽減できるでしょう。
また、保証人や担保は不要のため、おまとめローンの利用や現在の借金について他の人に知られたり、迷惑をかけたりするリスクがありません。
おまとめローンご利用の必要書類
いつものおまとめローンのお申し込みに必要な書類は、「本人確認書類」と「収入証明書」、「他社からの借入条件などを確認できる書類」の3つです。
本人確認書類と収入証明書は以下のなかから1点をご準備ください。
- 運転免許証
- 各種保険証
- パスポート
- マイナンバーカード
- 外国人登録証
- 源泉徴収票(最新のもの)
- 確定申告書(最新のもの)
- 確定申告書(最新のもの)
- 所得証明書(市町村発行で最新のもの)
- 給与明細書
おまとめローンお申し込みの流れ
いつものおまとめローンのお申し込みは24時間365日可能です。
審査結果は電話かメールでお伝えしており、自宅や勤務先に連絡がいくことはないため他人に知られる心配はありません。
契約書類はセブンイレブンの店内にあるマルチプリントで印刷することで入手できます。
必要事項を漏れなく記入したらFAXかEメールでお送りください。
お借り入れはご指定の銀行口座かネットバンキングへ振り込まれます。
返済はお近くの金融機関やATMが利用できるため手間がかかりません。
インターネットバンキング口座をお持ちであれば、忙しいときもすぐに返済できるため大変便利です。
まとめ
年収以上の借金には多くのリスクがあるため、早急に改善しないと状況はさらに悪化するおそれがあります。
支払いの延滞により借金額が増えたり、信用情報に傷がついたりすると日常生活に大きな支障が出るしょう。
一日でも早い完済を目指して返済状況を改善したいという方には、いつものおまとめローンの利用を検討するようおすすめします。
いつものおまとめローンで返済先をすっきり一本化すると返済計画が立てやすくなりますし、金利が下がり総返済額を減らせる可能性もあります。
全国の金融機関やATMから返済できるため手間がかからず、返済に振り回されることもなくなるでしょう。
おまとめローンのご利用についてわからない点やご不明な点があれば遠慮なくお問い合わせください。

名前:金子 賢司(かねこ・けんじ)
所有資格:CFP住宅ローンアドバイザー/生命保険協会認定FP/損保プランナー
おもなキャリア:東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務めるなか、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強をはじめる。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はジャザサイズ。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。