消費者金融の利用では、金融商品と総量規制の関係に注意しなければなりません。
というのも、商品によって総量規制が関係するものとしないものがあるからです。
しかし、「消費者金融の商品と総量規制が、どのように関係しているのかわからない」という方も多いでしょう。
例えば、カードローンは総量規制の対象であるのに対し、「おまとめローン」は対象ではありません。
では、これらにはどのような違いがあるのでしょうか?
この記事では、総量規制の概要、総量規制の対象・対象外になる金融商品について解説します。
併せて、多重債務でお悩みの方におすすめの「おまとめローン」についても詳しくご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
「おまとめローン」は、複数のローン商品を1つにまとめることによって、金利や総返済額の負担を軽減する商品です。
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総量規制とは
まずは、総量規制について詳しく見ていきましょう。
◇借入金額が年収の3分の1までに制限される規制
総量規制は、2010年6月に完全施行された、貸金業法に定められている規則です。
この規則では、「貸金業者は借り手に対し、年収の3分の1以上を超える貸し付けを原則禁止」としています。
総量規制は、金融機関による過剰な貸し付けや高い金利によって、多重債務に陥ったり、自己破産で苦しんだりする人を減らすために作られました。
◇総量規制は貸金業者のみに適用
お金を貸し出す金融機関において、総量規制の対象になるのは貸金業者のみです。
貸金業者とは、貸金業を営む金融機関であり、以下の条件によって財務局や都道府県に貸金業者としての登録を行なっている、正規の金融機関を指します。
- 財務局に登録:営業所や事務所が複数の都道府県にある場合
- 都道府県に登録:営業所や事務所が1つの都道府県内にある場合
貸金業者に該当するのは、事業者金融・消費者金融・クレジットカード会社などです。
銀行・労働金庫・信用金庫・信用組合などは、貸金業者に該当しません。
◇借り手は個人・個人事業者が対象
貸金業者からお金を借りる際、借り手が法人の場合は、総量規制は適用されません。
総量規制が関係するのは、個人または個人事業者です。
個人事業者の利用では、事業計画や事業実績から返済能力があると判断され、借入総額の返済が見込まれると、総量規制を超えた貸し付けを例外的に受けられる場合もあります。
量規制「対象」のおもな貸し付けは?
次に、総量規制の対象になる、おもな金融商品について解説します。
◇クレジットカードのキャッシング枠
クレジットカードは、サービスや買い物などの支払いで利用する「ショッピング枠」と、現金を借入れることができる「キャッシング枠」の2つで構成されています。
総量規制が適用されるのはキャッシング枠のみで、ショッピング枠は対象になりません。
キャッシング枠の利用限度額は、申し込みの際の審査によって決められます。
ただし、申込者の返済能力がいくら高いとしても、総量規制内の利用限度額しか設定されません。
クレジットカードのキャッシング枠だけが総量規制の対象なのは、ショッピング枠は割賦販売法、キャッシング枠は貸金業法が適用されることが理由です。
◇街金・消費者金融・信販会社のカードローン
カードローンとは、専用のカードを使って金融機関から現金を借りられる、融資に特化したサービスです。
街金・消費者金融・信販会社のカードローンは、総量規制の対象です。
対して、貸金業者に該当しない銀行のカードローンは、総量規制の対象ではありません。
とはいえ、銀行のカードローンにおいても、多重債務者を増やさないよう、銀行独自の規制を設け、過度な貸し付けは行なわないようにしています。
「総量規制対象外」になる2種類の貸し付けとは?
個人や個人事業者の貸金業者の利用では、例外的に総量規制が適用されない「除外貸付」と「例外貸付」があります。
◇除外貸付
除外貸付とは、貸金業者からの貸し付けでも、「総量規制の借入残高に含まれない貸し付け」のことです。
除外貸付は、総量規制の性質になじまないとされるものが対象で、おもに次のような金融商品が挙げられます。
- 自動車ローン
- 住宅ローン
- 高額療養費の貸し付け
- 不動産や有価証券を担保とする貸し付け
◇例外貸付
例外貸付は、「総量規制の借入残高に含まれる貸し付け」です。
例外貸付によって総量規制の基準を超えた場合、総量規制の範囲内に返済が進むまで、新たな借入れはできません。
例外貸付は、借り手に返済能力があり、かつ貸し付けの緊急性や必要性が高いと判断される場合に、融資が実行される金融商品です。
具体的には、以下のようなものが該当します。
- 借入残高を段階的に減少させるための借り換え
- 顧客に一方的に有利となる借り換え
- 個人事業者に対する貸し付け(事業計画・資金計画・収支計画により判断)
- 新たに事業を営む個人事業者に対する貸し付け(事業計画・資金計画・収支計画により判断)
- 申込者と配偶者の合計年収の3分の1以下の貸し付け(配偶者の同意が必須)
消費者金融・街金のおまとめローンは総量規制「対象外」
ここからは、総量規制の例外貸付に該当する、「おまとめローン」の特徴について解説します。
◇おまとめローンは例外貸付
おまとめローンは、複数あるローン商品を1つにまとめることで、総返済額や金利を抑えて、利用者の負担を軽減する商品です。
カードローンは総量規制の対象ですが、おまとめローンは総量規制の対象ではありません。
消費者金融や街金のおまとめローンは、法令の規定のクリアを条件に、総量規制が適用されない「例外貸付」の「顧客に一方的有利となる借り換え」に該当します。
法令の規定の条件は、借換後の金利が借換前の金利を上回らないことや、借換後の月々の負担額が借換前より上回らないことなどです。
◇おまとめローンで多重債務を1本化!
「月々の返済が負担で、生活に支障がある」「ローン契約の返済残高の把握が面倒」などの場合は、複数のローン契約を1本化する「おまとめローン」の活用を検討しましょう。
おまとめローンには以下のようなメリットがあり、多重債務や金融事故発生の防止にもつながります。
- 金利が低くなることで、返済総額を抑えられる可能性がある
- ローン契約の残高が把握しやすくなる
- 月々の返済日が1回になるため、通帳の管理がしやすくなる
「いつも」のおまとめローンの特徴を解説!
最後に、多重債務の1本化をお考えの方に向け、「いつも」のおまとめローンの特徴についてご紹介します。
◇インターネットからいつでもお申し込みOK
「いつも」のおまとめローンは、インターネットから24時間365日、いつでもお申し込みいただけます。
「いつも」の公式サイトにある、「今すぐお申し込み」から、同意事項を確認していただき、各フォームに必要事項を入力のうえ、送信してください。
◇「お客さまに最適な返済プランをご提案
「いつも」では、実績ある経験豊富なスタッフが、お客さまにとって最適なプランをご提案いたします。
複数あるローンをまとめ、返済計画を見直し、月々の返済額を減らしたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
◇事情に合わせた柔軟な審査を実施
「いつも」では、個人信用情報を機械判定するスコアリングシステムに加え、申込者から借入理由や返済計画などをお聞きする、ヒアリングによる審査を実施しています。
お客さまに寄り添ったサービスを心がけていますので、不明点や不安な点がある場合は、なんなりとお申し付けください。
まとめ
貸金業者からお金を借りる際、商品によっては総量規制の影響で、追加融資を受けられない可能性があります。
街金や消費者金融は、急にお金が必要になったときの心強い味方です。
いざというときのためにも、総量規制についての正しい知識を習得し、計画性のある借入れを行なうことが大切になるでしょう。
「いつも」では、スピード対応かつ柔軟な審査を実施しています。
多重債務でお困りの方や今すぐお金が必要な方は、「いつも」のおまとめローンをご利用ください。
名前:金子 賢司(かねこ・けんじ)
所有資格:CFP住宅ローンアドバイザー/生命保険協会認定FP/損保プランナー
おもなキャリア:東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務めるなか、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強をはじめる。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はジャザサイズ。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。