スピード違反の罰金を払えないとどうなる?お金がない場合の対処法

スピード違反の罰金を払えないときの対処法について解説した記事のアイキャッチ

車やバイクのスピード違反で捕まると、反則金・罰金が科されます。

しかし金銭的な余裕がなく、できれば反則金・罰金を納付したくないという方もいるでしょう。

結論から言うと、スピード違反の罰金必ず支払う必要があります
反則金・罰金の未納への警察の対応は厳しく、納付の催告を無視し続けると、起訴され刑事罰の対象となる場合があります。

スピード違反の罰金が払えない場合は、消費者金融カードローンなど即日融資可能なところからお金を借りるのがおすすめです。

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本記事では、スピード違反の反則金や罰金の支払いを拒否し続けると、最終的にどうなってしまうのかに付いて解説します。

また反則金や罰金を支払えない場合に検討すべきお金を準備する方法についても紹介しているので、参考にしてみてください。

目次

スピード違反の反則金・罰金を払わないとどうなる?

スピード違反の罰金を払わないことを止めている写真

反則金を払わず、納付の催告に対して無視を続けるとどうなるでしょうか。

スピード違反の反則金を支払わなかった場合に起こるリスクは以下のとおりです。

スピード違反の反則金を払わなかったときのリスク
  • 未納が続くと前科が付く場合がある
  • 刑事事件として裁判に発展してしまう
  • 懲役刑や追加で罰金を支払う必要が出てくる

反則金を納付期限までに支払わないと、刑事事件に発展し前科が付く場合があります。

道路交通法違反事件として裁判に発展すると、懲役刑や追加で罰金が発生する可能性もあるため、必ず納付期限は守るようにしましょう。

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ここからは反則金・罰金を支払わなかった場合に、どのような処分を受けることになるのかを具体的に解説します。

反則金を支払わないと前科が付く場合がある

スピード違反を起こした場合、時速30km未満の速度超過と最低速度違反に対しては、反則金が科されます。

この反則金は、行政処分として設けられた過料制度です。
本来は刑事事件として手続きを起こされる人に対して、反則金の支払いをもって刑事手続きが免除されます。

反則金の納付によって処分は終了しますが、反則金の支払いがない場合は、刑事処分として手続きされることになります。

検察によって起訴された場合、自分の起こしたスピード違反について、刑事事件として裁判に発展してしまうでしょう。

この裁判で有罪になると、刑事罰である罰金刑または懲役刑が科され、前科が付くことになります。

社会的にも非常に重いペナルティであり、資格によっては停止やはく奪の対象となるほか、新たな取得に制限がかかるなど、仕事や日常生活にも大きく影響するものです。

また超過速度が大きい場合は、最初から刑事事件として取り扱われます。

一般道路で時速30km以上、高速道路で時速40km以上の速度超過の場合は、刑事処分の対象です。

行政処分である反則金ではなく、裁判の結果、罰金刑または懲役刑が科されることになります。

支払いを拒否する例

スピード違反を事実無根として警察と争うために、反則金の納付を拒否する例も稀にあります。

ただし、それは特殊なケースといえるでしょう。

事実をめぐって警察と戦うための意図を持った行動であり、経済的な事情による納付拒否などとは異なるものです。

法定速度を守らなかった罪を認めるなら、刑事事件へ切り替えられる前に、なるべく早く反則金を納めるべきでしょう。

出頭要請を拒否すると逮捕・起訴される場合もあり

スピード違反の反則金を期限までに支払わないと、警察署から出頭要請が自宅に届きます。

スピード違反で出頭要請が届くまでの流れ
  • スピード違反による切符が切られる
  • 仮納付期限
  • 本納付期限
  • 督促状の通知が来る
  • 警察署から出頭要請を受ける

出頭要請を繰り返し無視し続けた場合、悪質性が高いとみなされます。
逃亡の恐れありと判断されれば、逮捕・起訴されることもあるため注意しましょう。

逮捕や裁判になると、仕事や生活に大きな支障が生じます。

失うものも少なくないため、安易な考えで支払い拒否をせず、速やかに支払うことをおすすめします。

罰金が支払えないと財産の差し押さえや労役場での労務もあり

出頭要請に従ったものの、罪を否認した場合は交通裁判所にて裁判に出廷することになります。

裁判で有罪となれば罰金刑が科されますが、その支払いができなかった場合、検察庁によって財産の差し押さえが行なわれます。

差し押さえの対象は、銀行口座の預貯金や不動産、車やバイク、家財道具などです。

差し押さえた財産で不足する場合は、不足分への充当を目的として、労役場での労務が科されます。

労役場での労務は、1日あたり5000円相当で、不足金額に相当する日数分の労働が強制で執行されます。

労役場は刑務所や拘置所に併設されており、生活環境は刑務所とほぼ同じです。

労役場に留置されている間は外に出られず、1日のスケジュールや食事、入浴などは受刑者と同じです。

また家族以外の面会なども制限されるため、罰金の支払い漏れには十分注意しましょう。

スピード違反の反則金・罰金を無視し続けた場合の流れ

スピード違反の反則金を無視したときに起こる流れを説明した写真

反則金・罰金を無視し続けるとどうなるのか、具体的な流れについて解説します。

スピード違反をして切符が切られてから裁判に至るまでの流れは以下のとおりです。

スピード違反で裁判に至るまでの流れ
  • スピード違反による切符が切られる
  • 仮納付期限で支払わない
  • 本納付期限で支払わない
  • 反則金未納通知書最終通知の送付を無視
  • 出頭要請
  • 交通裁判所への呼び出し
  • 裁判

反則金を支払うまでに、仮納付期限と本納付期限があるので、できる限り早く支払うようにしましょう。

支払いを先送りにすることで悪質と判断され裁判では不利になるため、その前に消費者金融などを利用することをおすすめします。

仮納付書の交付

スピード違反で反則金が科されると、いわゆる「青キップ」と呼ばれる交通反則告知書とともに、仮納付書が交付されます。

オービスで速度違反が確認された場合は、自宅に直接郵送されます。

仮納付書の期限は、交通反則告知書を渡された日の翌日から起算して7日間です。

仮納付書は銀行や郵便局で納付できますが、納付期限を過ぎると受け付けてもらえません。

この場合は、交通反則通告センターに出頭し本納付書を発行してもらったうえで納付、または本納付書が自宅に郵送されるのを待つことになります。

本納付書の送付

仮納付書による支払いがないと、次は本納付書が送付されてきます。

交通反則告知書を渡された日からおよそ40日後に本納付書は届き、併せて交通違反通告書も送られてきます。

本納付書の支払い期限は交付日の翌日から10日間で、その間に銀行や郵便局で支払う必要があります。

質問の内容

通告書と本納付書が送られてきましたが、どこで納付をすればよいのですか。
お答え
お近くの銀行、又は郵便局で納めてください。
ただし、納付できるのは平日の振り込み手続きのできる営業時間内に限ります。

通告による反則金の納付に関する質問と回答|大阪府警察

この本納付書で支払いができなかった場合、次の最終通知を持って刑事事件に発展するため注意しましょう。

反則金未納通知書最終通知の送付

本納付書での支払いがない場合、反則金未納通知書最終通知が自宅に届きます。

この通知には納付の催告に加え、納付がない場合は警察庁への送致が行なわれる旨が記載されています。

記載の内容のとおり、催告後も未納を継続する場合は、警察からの出頭要請を受けることになります。

出頭要請を受けると取り調べを受けることになるため、時間も精神面もすり減ることになるでしょう。

反則金未納通知書最終通知が届いたら、速やかに支払いに応じるようにしましょう。

出頭要請

反則金未納通知書最終通知の受領後にさらに支払いを無視し続けると、警察から出頭要請が届きます。

電話で出頭するように説得されることもあるため、同居している家族や会社にバレる可能性は高いです。

出頭要請は複数回行なわれますが、無視し続けた場合、この時点で逮捕・起訴されることがあるので注意しましょう。

指定された日時での出頭が難しい場合は、出頭場所となる警察署に連絡することで変更可能です。

出頭する際に持参しなければならない書類もあるため、確認しておいてください。

スピード違反の出頭時に必要なもの
  • 運転免許書
  • 自動車検査証
  • 印鑑

▼免許書がない人は身分証と以下のいずれか

  • 交通切符告知票
  • 保管場所法切符の告知票
  • 出頭通知書
  • 交通違反通告書

交通裁判所への呼び出し

警察に出頭しスピード違反の罪を否認した場合、検察へ書類送検されます。

書類送検は、逮捕されないので一般的には軽い事件で不起訴になるという場合が多いのは事実ですが、そうとはかぎりません。事件が検察に送られるという点では「身柄送検」と同様の意味があり、なかには重要な犯罪として起訴され、有罪になる場合もあります。

書類送検とは?|日本共産党

その後交通裁判所からの出頭要請を受け、起訴が決定すると裁判へと進むことになるでしょう。

交通裁判所まで呼び出されたら、無罪でない限り懲役刑や罰金刑の可能性が非常に高くなるため、ここまでに支払いを済ませておきましょう。

裁判

裁判によって有罪が確定すると、罰金刑が科されます。

罰金は定められた期限までに検察の窓口での支払いが必要です。

この支払いを拒み続けると、財産の差し押さえが執行されます。

差し押さえた家財などで納付すべき金額に満たなかった場合は、前述のように労働場での労働が強制されます。

不足分に相当する日数の労務によって不足の金額に代えることとなり、状態は刑務所とほぼ一緒です。

職場にバレることはもちろん前科として残り続けるので、裁判までいかないようにお金を用意するようにしましょう。

罰金の支払いが難しい場合は分割納付・猶予期間の延長の相談を

罰金の支払いがむずかしい場合の対処法に関するフローチャート

罰金の支払いは、原則一括納付で分納や期限延長はできません。

ただし、交渉そのものができないわけではありません。

経済状況により納付が難しい場合は、納付先である検察庁に相談してみるのもよいでしょう。

一部納付についての特例的な規定の記述はありますが、例外的な対応を取ってもらえるかどうかは、個別のケースによります。

反則金・罰金の徴収は、検察庁の事務規定に基づくため、事前にチェックしておくこともおすすめです。

ただし、分割対応してもらえる可能性があるのはあくまで罰金なので、反則金の段階では原則一括払いしか受け付けていないことを理解しておきましょう。

罰金が支払えない場合の対処法

罰金が支払えない場合の対処法一覧図

ここまで見てきたように、反則金や罰金の支払いを無視し続けると、最終的に差し押さえを受けることになり、それでも不足する場合は、労役場での労務が科せられてしまいます。

また罰金刑・懲役刑によって前科が付くなど、仕事や生活への影響は決して小さなものではありません。

金銭的な余裕がなく反則金・罰金の支払いが難しい状況でも、何らかの方法でお金を用意するべきです。

お金を用意する方法には以下のようなものがあります。

お金を用意する方法
  • 家にある物を売る
  • 即日払いに対応してくれるアルバイトをする
  • クレジットカードのキャッシング枠を使う
  • フリーローンを利用する

まずは、家にある換金できそうな物を売ることがおすすめです。

バイクや貴金属、ブランドもの、時計などは高額での買い取りを期待できるでしょう。

また即日払いに対応してくれるアルバイトなら、働いたその日に現金が手に入ります。

日雇い労働などで集中して働くことで、短い期間で必要な金額を集められるでしょう。

これらの方法が難しい場合、クレジットカードのキャッシング枠を利用する方法もあります。

さらに、家族や知人にお金を借りることも選択肢になりますが、お金の貸し借りは親しい関係でもトラブルになりがちです。

借用書を作る、返済計画を立てて貸主に伝えるなどして、返済に対する誠実な態度を伝えるべきでしょう。

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反則金・罰金は納付期限が定められており、期間も長くないため、フリーローンでお金を借り入れ、納付期間中に支払いを終えておくと安心です。

支払いが終わったら、前述の方法などで資金を集めながら、フリーローンの返済を進めていくとよいでしょう。

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まとめ

反則金・罰金を科された場合、納付を無視し続けたとしても、警察から逃げきれるわけではありません。

対応を誤ると、財産の差し押さえや労役場での労務にまで至ることもあり、金銭的な状況はなおさら悪化してしまいます。

また前科が付いた場合の社会的なペナルティは大きく、実生活にも多大な影響をおよぼします。

失うものの重さに比べると、納めない理由が金銭的な事情が理由では、割に合いません。

フリーローンの利用なども視野に入れつつ、積極的にお金を工面して、なるべく早く納付を終えてしまいましょう。

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この記事を書いた人

名前:金子 賢司(かねこ・けんじ)
所有資格:CFP住宅ローンアドバイザー/生命保険協会認定FP/損保プランナー

おもなキャリア:東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務めるなか、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強をはじめる。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はジャザサイズ。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。

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