フリーローンの審査に通過できるのか不安に感じるアルバイトの方は多いのではないでしょうか。
カードローンやフリーローン、住宅ローンなど、どのようなローンでも収入が安定していることが必須条件です。
そのため、アルバイトだと審査で不利になることは避けられません。
本記事では、フリーローンはアルバイトでも利用できるのか解説するとともに、審査に通過するためのポイントについて紹介します。
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フリーローンをアルバイトでも利用できる条件
フリーローンは、アルバイトでも申し込みは可能です。
しかし、審査に通過できるかどうかはフリーローンの提供会社によって異なります。
アルバイトでも審査に通過するための必須条件について詳しく見ていきましょう。
安定した収入がある
アルバイトでも継続的で安定した給与がある場合、フリーローンへの申込が可能です。
ただし、学生や専業主婦・主夫は安定収入があっても審査に通過できない可能性が高まります。
また、長期的な雇用歴があることも審査のポイントであり、同じ職場での在籍期間が長いほど有利です。
仮に高収入でも、短期間で転職を繰り返している場合は収入が安定していないとみなされる恐れがあります。
申し込み要件を満たしている
フリーローンの提供会社が独自に定めている申し込み要件を満たしていることの確認が必要です。
多くの企業では、応募条件に「20歳以上65歳以下」と年齢条件を定めています。
また、申し込み対象者は本人であること、安定した収入があることなども必須なケースがほとんどです。
借入額が総量規制の範囲内
総量規制は、借入額を年収の3分の1を上限とする制度です。
総量規制が設けられる以前は、年収にかかわらず借り入れが可能でした。
しかし、収入を大きく超える金額を借り入れると返済が困難になるため、債権者と債務者の双方にとってメリットがありません。
そこで、総量規制が設けられたのです。
たとえば、年収210万円の場合は70万円が借り入れ上限です。
ただし、70万円までならば必ず借りられるわけではなく、企業の方針や審査基準などを踏まえて上限額が定められます。
そのため、事前にいくらまで借りられるか知る方法はありません。
アルバイトがフリーローンの審査に通過するためのポイント
アルバイトは正社員と比べてフリーローンの審査に通過することが難しいため、各ポイントを押さえておくことが大切です。
次のポイントを全て押さえることで、アルバイトでも審査に通過できる可能性が高まります。
他社のローン残高はなるべく減らしておく
アルバイトがフリーローンの審査に通過するためのポイントとして、「他社のローン残高はなるべく減らしておく」ことが挙げられます。
これには、総量規制が関係しています。
他社のローン残高が多い場合、総量規制の範囲を超えることで審査に通過できなくなる可能性があります。
そのため、アルバイトの方がフリーローンに申し込む際は、他のローンの残高をできるだけ減らしておくことが大切です。
同時に複数社に申し込まない
フリーローンの審査に通過するためのポイントとして、「同時に複数社に申し込まない」ことが挙げられます。
複数社に同時に申し込むと、審査に悪影響を与える可能性があります。
数日後までにお金が必要だからといって、リスク分散を目的に複数社へ一度に申し込むことは逆効果です。
複数社に同時に申し込むと、各金融機関がお互いに審査結果を確認できないため、個々の審査情報が不透明になります。
これにより、借り入れ能力や信用情報に疑念が生じ、結果としてどの金融機関も貸し出しを控えることになりかねません。
本来ならば審査に通過できたところ、同時申込が原因で通過できなくなる可能性もあります。
勤続年数が長い状態で申し込む
勤続年数が長くなればなるほどに、収入の安定性が高いと判断されます。
転職を繰り返すと勤続年数が短くなるものの、重要なのは現在勤めている企業における勤続年数です。
そのため、現在の勤続年数がなるべく長い状態で申し込むことが大切です。
クレジットカードのキャッシング枠をゼロにしておく
フリーローンに申し込む前に、クレジットカードのキャッシング枠をゼロにしておくことが重要です。
クレジットカードのキャッシング枠が残っていると、いつでも借金できると判断されます。
新たにローンを申し込まなくても借り入れが可能なため、フリーローンの提供会社にとってはリスク要因です。
クレジットカードのキャッシング枠をゼロにしておくと、審査に通過しやすくなるでしょう。
キャッシング枠を変更したい場合は、Webサービスにログインして設定を変更するか、電話で担当者に申し入れます。
希望借入額は低めに設定する
希望借入額を低めに設定すると、審査に通過しやすくなります。
金融機関は借り手の返済能力を評価する際、希望借入額も考慮します。
返済能力に対して希望借入額が高額であるほどに返済負担が大きくなるため、貸し倒れリスクが高まります。
そのため、実際に必要な額よりも適度に低い希望借入額を設定することがポイントです。
ただし、希望借入額が総量規制の上限を超えると、審査には通過できません。
年収の3分の1で、なおかつ余裕をもって返済できる金額で申し込みましょう。
書類に不備がないか徹底的に見直す
審査には正確な情報が必要なため、提出書類に誤りや抜け漏れがあると審査が遅れるだけでなく、審査に通過できない可能性が高まります。
提出種類は身分証明書や収入証明書などです。
アルバイトの場合は雇用契約書や給与明細の提出が求められることがあります。
提供会社によって必要書類が異なるため、あらかじめ問い合わせておきましょう。
フリーローンの審査に落ちたときのポイント
フリーローンの審査に落ちた場合は、次のように対応しましょう。
時間を置いて審査がゆるいフリーローンを申し込む
今回、審査に落ちたものよりも審査がゆるいフリーローンに申し込みましょう。
ただし、すぐに申し込むのではなく、時間をある程度おいてから申し込むことが大切です。
審査基準が特別に厳しいローンに申し込んだ場合を除き、連続して申し込んだとしても審査に通過することはありません。
審査に通過できなかった場合、収入の安定性や過去の金融事故などが要因と考えられるため、これらを改善する必要があります。
時間を置くことで勤続年数が長くなり、審査に通過しやすくなるでしょう。
また、滞納していた借金を完済したことで信用スコアが上がり、借入可能額も高くなった場合も同様です。
信用情報を確認する
信用情報とは、借入の申し込みや滞納、返済などの情報のことです。
信用情報機関に掲載されており、フリーローンの審査の際に閲覧されます。
信用情報を確認し、フリーローンの審査に通過できる可能性を考えてみるのも1つの方法です。
たとえば、過去に滞納した記録を閲覧できる状態になっている場合、審査に通過できない可能性が高いでしょう。
時間が経過し、滞納の記録を確認できなくなれば、信用スコアが上がる可能性があります。
ただし、審査基準は提供会社が独自に定めているため、あくまでも目安としましょう。
各信用情報機関ごとに手数料の金額や手続き方法が異なるため、事前に確認しましょう。
手数料は通常1,000円程度で、オンラインからの申請も可能です。
信用情報機関の種類について解説します。
- KSC(全国銀行個人信用情報センター)
KSC(全国銀行個人信用情報センター)は、銀行系クレジットカードや住宅ローンなどの利用情報を掲載しています。 - CIC(株式会社シー・アイ・シー)
CIC(株式会社シー・アイ・シー)は、クレジットカードを中心とした利用実績を管理しています。過去のクレジットカードの延滞や返済履歴などを確認できます。 - JICC(株式会社日本信用情報機構)
JICC(株式会社日本信用情報機構)は、フリーローンのような消費者金融の利用情報を掲載している信用情報機関です。
アルバイトでフリーローンを申し込む目的
アルバイトでフリーローンを申し込む際は、その目的が一般的なものかどうか気になる方もいるでしょう。
多くの方は、次のような目的でフリーローンを申し込みます。
生活資金
アルバイトでフリーローンを申し込む目的の1つが「生活資金」です。
アルバイトの収入だけでは急な支出に対応できない場合があります。
たとえば、友人の結婚式でのご祝儀、葬儀における香典などでは数万円、急な引っ越しや大きな手術などでは10万円以上の費用がかかるでしょう。
このような場合、フリーローンを活用することで急な支出に対応できます。
フリーローンは用途が自由なため、生活資金のほかにも趣味や娯楽、急なイベントの参加費用など、さまざまな目的で利用できます。
趣味の費用
アルバイトでフリーローンを申し込むもう1つの一般的な理由は「趣味の費用」です。
アルバイト収入だけでは趣味に充てる余裕がない場合、フリーローンで借りたお金を趣味や娯楽活動の費用に充てます。
資格の取得費用
「資格の取得費用」もアルバイトの方がフリーローンを利用する理由の1つです。
資格を取得することでスキルや知識をアピールできるため、より好条件の職場へ転職しやすくなります。
まとめ
フリーローンは、アルバイトでも申し込みが可能なものの、正社員と比べると審査に通過しにくい事情があります。
そのため、今回解説したポイントを参考に、少しでも審査に通過できる可能性を高めることが大切です。
いつもでは、お客様1人ひとりに応じた柔軟な審査を行なっています。
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名前:加藤 良大(かとう・りょうた)
歴11年、実績24,000本の金融ライター
住宅ローン、相続、債務整理、倒産手続きなど、お金に関する記事執筆において専門家からも高評価を得ている。大手保険会社や税理士事務所、会計士事務所、社会保険労務士事務所、地方銀行など、取引先は合計400社以上。