「車乗ったまま融資」とは車を担保にお金を借りる方法のひとつ!全国対応可能って本当?

「車乗ったまま融資」とは車を担保にお金を借りる方法のひとつ!全国対応可能って本当?

車乗ったまま融資」とは、車を業者へ預けずにお金を借りられる融資方法です。

結論、車乗ったまま融資の利用は避けたほうが賢明です。

一見便利な印象がありますが、実際には法に触れる可能性がある等、多くの危険が潜んでいます。

とはいえ、車乗ったまま融資の詳細について気になる方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、車乗ったまま融資の内容やリスクについて解説します。

また、全国対応の可否についても触れます。

繰り返しになりますが、車乗ったまま融資の利用はおすすめできません。

すぐにお金が必要な場合は、消費者金融を利用したほうが安全です。

車乗ったまま融資を推奨せず消費者金融の利用を勧めている画像

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目次

 「車乗ったまま融資」とは車担保融資のひとつ

車乗ったまま融資の説明とアコムの紹介

車乗ったまま融資は、車を業者に預けることなく担保としてお金を借りられるサービスです。

急な資金調達をしなければならない場面で利用する方がいて、「車乗ったまま方式」とも呼ばれます。

この融資方法は手数料の不透明さなど、法律的にもグレーなのでおすすめはできません。

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 車担保融資のもうひとつの方法は「預かり融資」

預かり融資の説明と業者との図解

預かり融資とは、車を業者へ担保として預け、その価値に応じた金額を借りるサービスです。

預かり融資の特徴
車の管理負担軽減借入期間中は業者が車を保管するため、
利用者は車の維持費や駐車場代を節約できる
低金利車を預かることで貸し手側のリスクが低くなるため、
通常の車乗ったまま融資と比較して金利が低くなる傾向がある
即日融資が可能な場合がある車を実際に預けるため、融資も迅速に行われることが多い

質屋の仕組みに近く、借入期間中は車を使用できません。

しかし、車乗ったまま融資よりも借入可能額は高額になる傾向があります。

返済が滞ってしまうと、車を失う可能性が高くなります。

預かり融資を検討する際は、自身の状況を評価し、車を手放すことによる影響を慎重に考えることが重要です。

 車担保融資の概要

車担保融資の概要4点の解説

車担保融資とは、上記の「車乗ったまま融資」と「預かり融資」というかたちで、車を担保に融資するものです。

自動車担保ローンとも呼ばれます。

車担保融資の特徴
融資額の決定方法融資額は基本、車の査定価格に基づいて決定される。
車の年式や走行距離、状態などが査定の際に考慮される。
金利と返済期間他の無担保ローンと比べて、低めに設定されることが多い。(6.0~20.0%程度)
返済期間は通常6ヶ月から5年程度。
即日融資多くの業者が即日融資に対応。
事前に必要書類を準備しておくと可能性は高まる
車の所有権融資期間中も車の所有権は借り手にあるが、担保として登録される。
※返済が滞った場合、車が差し押さえられる可能性あり
対象となる車両通常、自家用車が対象。
一部の業者では商用車や特殊車両なども対象。
※車の年式や走行距離に制限がある場合あり
総量規制の対象年収の1/3以上の金額は借り入れ不可。

急にお金が必要になった際や他の融資が難しい場合の選択肢として有効ですが、車を失うリスクを伴います。

リスクを十分に考慮し、慎重に検討することが重要です。

以下の見出しでは、車担保融資の内容について解説します。

借入上限額は10万~1億円程度

車担保融資の借入上限額は、10万~1億円程度と幅があります。

実際の借入上限額は、担保とする車の価値に応じて決まります。

借入上限額に影響を与える主な要因
車種と年式高級車や人気車種、比較的新しい車は高額の融資を受けやすい傾向がある
走行距離走行距離が少ない車ほど価値が高く評価され、借入上限額も高くなる
車の状態外装・内装の状態が良好な車は高く評価される
市場価値中古車市場での需要が高い車種は、借入上限額が高くなる傾向がある

しかし、車が高額査定されたとしても、車担保融資は総量規制対象のため年収の三分の一以上の借り入れはできません。

貸付金利は6.0~20.0%程度

車担保融資の貸付金利は、6.0~20.0%程度です。

しかし、実際には上限である20.0%に近い金利を設定されることが多いです。

利息制限法により、年間の上限金利は20.0%を上限として定められています。

金融上限金利を比較
消費者金融年18.0%程度
銀行カードローン年14.0%~14.5%
車担保融資年6.0~20.0%

消費者金融や銀行カードローンの上限金利と比較してみると、やはり車担保融資の金利は高めといえるでしょう。

金利が高くなってしまう理由として、貸し手側のリスク対策などが挙げられます。

車担保融資は、通常の審査基準を満たせない方々にも利用可能な選択肢です。

しかし担保があるとはいえ、リスクを考慮して金利は比較的高めに設定されることが一般的とされています。

必要書類を用意しておけば即日融資可能

車担保融資は、即日融資にも対応しています。

事前に必要書類を用意しておけば、15分~30分程度でお金を借りられます。

車担保融資の必要書類は、以下のとおりです。

車担保融資の必要書類

● 車検証
自賠責保険証書
● 印鑑登録証明書
● 住民票
収入証明書類(源泉徴収票、確定申告書など)
● 本人確認書類(運転免許や保険証など)

その他、状況によっては以下の書類が必要になる場合もあります。

状況により必要になる書類

●車の見積書・注文書

●自動車保険証

●実印

●直近の給与明細(給与所得者の場合)

●決算書の写し(法人の場合)

手続きがスムーズに進めば、消費者金融よりも早く現金が手に入る可能性もありますが、書類に不備がないよう注意が必要です。

総量規制の対象となる

総量規制とは、貸金業者に対して「年収の1/3以上の金額の貸付」を禁止するルールです。

車担保融資にも総量規制が適用されるため、年収の1/3以上の金額は借りられません。

例えば年収が300万円の場合、担保とする車の査定額がどれだけ高額であっても、借りられる金額は最大で100万円までです。

総量規制は、2010年に完全施行された改正貸金業法の一環として導入されました。

主な目的としては、過剰借入れによる多重債務問題を防ぐことにあります。

車担保融資を検討する際は、自身の年収と既存の借り入れ状況を考慮し、総量規制の範囲内で借り入れ可能かどうかを事前に確認することが重要です。

総量規制は借り手保護のための制度ですが、一方で必要な資金調達が難しくなるケースもあります。

そのような場合は、他の融資方法や資金調達の手段も併せて検討しておくことをおすすめします。

 全国対応可能な車担保融資はない

車担保融資の対応可能エリアを解説している地図

車担保融資は、業者ごとに対応可能なエリアが限定されています。

したがって、全国対応はしていません。

地域対応状況詳細
首都圏多くの業者が対応東京、神奈川、埼玉、千葉など
大阪市圏比較的多くの業者が対応大阪、名古屋、福岡など
地方都市一部の業者が対応県庁所在地クラスの都市
郊外や地方ほとんど未対応対応している業者が少ない
離島ほとんど未対応ほとんどの業者が対応していない

利用する場合は、希望エリアに対応する業者を探す必要があります。

車担保融資を検討する際は、希望するエリアで営業している業者を個別に調査しておき、直接問い合わせることをおすすめします。

 車担保融資がおすすめできない6つの理由

車乗ったまま融資をおすすめできない理由6点

ここまで車担保融資の概要を解説してきましたが、決しておすすめはできません

その理由は、以下の6つです。

1. そもそも法律的にグレーであるため
2. 十分な説明もなく不当な手数料を請求されるため
3. 有担保ローンにもかかわらず消費者金融と金利が同水準であるため
4. 車の査定額が低く実際には少額しか借りられないため
5. 車の所有権が車担保融資業者に移るため
6. 自賠責保険料や税金は引き続き負担することになるため

以下の見出しでは、車担保融資がおすすめできない各理由について詳しく解説します。  

1.そもそも法律的にグレーであるため

車担保融資は、法律に抵触する余地があります。

車担保融資では、車検証や自賠責証明書の引き渡しを求められることが一般的ですが、この行為自体は違法ではありません。

しかし、車検証や自賠責証明書を引き渡すことにより、以下の罰則を科せられる恐れがあります。

● 車検証不携帯:50万円以下の罰金(道路運送車両法第66条第1項)
● 自賠責証明書不携帯:30万円以下の罰金(自動車損害賠償保障第8条)


車乗ったまま融資では、車の運転自体は一応可能ですが、車検証と自賠責証明書を所持していない状態で運転すると上記に違反します。

2.十分な説明もなく不当な手数料を請求されるため

一般の消費者金融では手数料がほとんど発生しませんが、車担保融資では手数料を請求されます。

手数料の請求自体は問題ありませんが、車担保融資の手数料は詳細不明であることが多く、本来負担する必要がないお金まで不当に取られるリスクがあります。

前提として、貸金業法で認められる利息以外の手数料は、以下のように限られています。

● ローンカードの再発行手数料
● 法定書面の再発行手数料
● 口座再振替費用
● 契約書添付の印紙代
● 登録免許税
● 強制執行、担保権実行費用
● ATM手数料

車担保融資業者が上記以外の名目で請求する費用は「みなし利息」とみなされ、法定金利を超える場合、違法となります。

しかし、業者はこの点を逃れるために、明確に「手数料」と言わず「印紙代等」というあいまいな表現で請求することが多いです。

金額が不当に高いケースもあるため、安易な利用は避けましょう。

3.有担保ローンにもかかわらず消費者金融と金利が同水準であるため

車担保融資は、その名のとおり車を担保にお金を借りるサービスです。

通常、担保融資にかかる金利は、無担保融資よりも低く設定されます。

にも関わらず、車担保融資の実際の適用金利は18.0~20.0%程度と、無担保融資である消費者金融と同水準です。

価値のある車を担保にしていながら、高額な利息を請求されるのは、本来不適切です。

同程度の利息を請求されるのであれば、消費者金融のほうが割に合っているといえます。

車担保融資を検討する際は、金利面や借入可能額、返済期間なども含めて総合的に判断することが重要です。

また、他の融資方法との比較も行い、自身の状況に最も適した選択肢を選ぶことをおすすめします。

4.車の査定額が低く実際には少額しか借りられないため

車担保融資の業者のなかには「1億円まで借入可能」などと、高額融資を謳うところもあります。

しかし、実際に借入限度額に近い金額を借りられる可能性はほとんどありません。

なぜなら車担保融資では、車の査定額は低くなる傾向があるためです。

例えば、借入限度額が1,000万円であっても、実際には10万円程度しか借りられないケースも珍しくありません。

また、悪徳な業者は小さな傷や汚れを理由に査定額を下げ、実際の融資額も通常査定額の3割減とすることもあります。

担保の価値が適切に評価されないのであれば、ほかの融資方法を検討したほうがよいでしょう。

5.車の所有権が車担保融資業者に移るため

車担保融資のうち、車乗ったまま融資であれば、車の運転自体は可能です。

しかし、車の所有権は業者に写ります。

したがって、融資の返済が終わるまでは、業者から車を借りるかたちになります。

車の所有権が業者に移ることで、以下の問題が発生します。

● 業者から車のリース料を請求される
● 事故に遭った際に業者から補償を要求される恐れがある
● 業者の好きなタイミングで車を売却される

上記のように大きなリスクがあるため、車の所有権が業者に移る車担保融資は危険です。

6.自賠責保険料や税金は引き続き負担することになるため

車担保融資では、車の所有権が業者に移転します。

そして所有権が業者に移ることで、本来は自賠責保険料や税金の支払義務も業者に移るはずです。

しかし車担保融資では、自賠責保険料や税金は、引き続き融資の利用者が負担することになっています。

このような業者の対応も、車担保融資が不誠実なサービスだと考えられる理由のひとつです。

納得がいかなければ、その時点で車担保融資は資金調達手段の選択肢から外してしまいましょう。

 まとめ

車担保融資のリスクの大きさと消費者金融4社を推奨している画像

車担保融資は、車を担保にお金を借りるサービスです。

なかでも車乗ったまま融資は、車を手元に残したまま利用できるため、検討したい方もいるでしょう。

しかし、車担保融資には、本記事で紹介した6つの危険が潜んでいます。

メリットよりもリスクのほうが圧倒的に大きいため、利用は推奨しません。

安全に即日融資を受けたい場合は、消費者金融を利用しましょう。

「いつも」のフリーローンも、消費者金融のひとつであるため、即日融資に対応しています。

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この記事を書いた人

名前:鈴木 翔馬(すずき・しょうま)
所有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士/宅地建物取引士

おもなキャリア:学習塾勤務時代のブログ運営経験で得たスキルを活かし、フリーランスWebライターに転身。 現在は金融・不動産ジャンルの記事をメインに執筆や監修を担当。SNSでは専業Webライターになるためのノウハウを発信中。趣味はアニメ鑑賞やカラオケ、読書など。

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