借り入れが複数になると返済の管理が大変になるうえ、金利の負担も重くなりがちです。
借り入れの一本化を目的としたおまとめローンを利用すれば、複数借入の返済負担を抑えられます。
しかし、おまとめローンは審査が厳しく、審査落ちとなることも少なくありません。
なかには審査落ちを経験し、どこも通らないと利用を諦めている方もいるのではないでしょうか。
おまとめローンの審査基準は、金融機関によって異なります。
大手の消費者金融が無理でも、中小なら審査に通る可能性は十分にあるでしょう。
この記事では、おまとめローンの審査基準や落ちたときに有効な対策と、借り入れできる可能性の高いおまとめローンについて解説します。
返済を楽にしたい方は、ぜひ参考にしてください。
なぜおまとめローンの審査がどこも通らない?
おまとめローンの審査落ちの対処法を知る前に、まずはおまとめローンの商品性や審査の概要について理解しておきましょう。
おまとめローンとは、複数の借り入れを一本化することを目的としたローンです。
審査は、返済能力の有無を判断するためのもので、通常のローン審査とそれほど変わりません。
ただし、おまとめローンを申し込む人はすでに複数社から借入中で、返済総額も大きくなっているでしょう。
金融機関は、借り手の返済能力をしっかり見極める必要があるため、結果的に審査が厳しくなるのです。
融資に積極的な消費者金融機関のおまとめローンは、審査に比較的通りやすいでしょう。
なかでも、大手より中小の消費者金融のほうが、柔軟な審査を受けられる可能性が高いといえます。
おまとめローンを申し込む際は、金融機関別の審査難易度も加味したうえで申込先を選ぶことが重要です。
とはいえ、返済できないと判断されてしまうと、どの金融機関であっても審査通過が難しいことは覚えておきましょう。
おまとめローンの審査基準とは
おまとめローンの審査基準は各社で異なり、その内容は公開されていません。
ここでは、一般的なローン審査で確認されるポイントを紹介します。
基本情報が確認できるか
申し込みの際に記載する氏名・住所・年齢などの基本情報が、本人確認書類と一致しているかを確認します。
相違点があると虚偽とみなされ、審査に影響することもあるので注意しましょう。
返済能力が十分であるか
おまとめローンはある程度まとまった金額の融資になるため、一定以上の収入があり、その収入が継続していることが重要視されます。
金融機関側が返済能力を判断する要素は、年収や雇用形態、勤続年数などです。
雇用形態に関しては、一般的に雇用の安定している正社員が有利ですが、収入額と返済額で総合的に審査されるため「パートやアルバイトだから審査に落ちる」わけではありません。
また、勤続年数は長いほど有利になるため、審査に通る目安として1年以上の勤続年数は求められるでしょう。
なお、大企業社員や公務員など、雇用の安定性が高い勤務先に属している場合も審査には有利です。
その他、家族構成や居住形態などの属性も参考にされます。
例えば、家族のいる方や持ち家の方、居住年数が長い方は連絡不能となるリスクが少ないため、審査は有利になるでしょう。
信用情報に問題がないか
おまとめローンの審査で特に重要となるのが、信用情報です。
そもそも信用情報とは、個人の信用取引(クレジットカードやローンなど)に関する情報を記録したもので、個人信用情報機関が管理しています。
ローンの審査では、契約情報をはじめ、現在の借入状況や返済実績などを照会し、今後の返済に問題が生じるリスクがないかを判断します。
申込条件を満たしているか
おまとめローンによっては年齢や年収の条件が設定されており、審査では条件を満たした申し込みであるかも確認されます。
申込条件は、「満20歳以上65歳未満であり、定期的な収入のある方」といったものが一般的です。
しかし、金融機関によっては年収要件や勤続年数要件が設定されていることもあり、条件に合致しなければ審査に通りません。
申し込みの際には、ローンの説明画面や商品情報に記載されている申込条件を、必ず確認しましょう。
おまとめローンの審査に通らない6つの原因
続いて、おまとめローンの審査に通らない原因を6つ紹介します。
次のような条件に該当すると、審査通過は難しくなるでしょう。
収入が少ない・安定していない
おまとめローンの借入額は大きくなることが多いため、そもそも現在の収入が少ないと審査通過は難しいかもしれません。
というのも、借入額に対して収入が少ない場合、金融機関から「返済不能に陥るリスクがある」と判断されやすいためです。
重要になるのは収入と借入額のバランスですが、一般的な目安として年収200万円以上でないと審査通過は厳しいでしょう。
また、収入の不安定さも、滞りなく返済できる見込みが立ちにくいことから審査落ちの要因となります。
自営業で大幅な収入増減のある方や転職したばかりの方など、申込時点で収入が安定していない方は注意が必要です。
滞納や債務整理の履歴がある
おまとめローンの審査では返済能力が重視されるため、滞納や債務整理の履歴がある場合は、審査通過が難しくなるでしょう。
金融機関は、審査時に個人情報信用機関へ申込者の信用情報を照会します。
滞納や債務整理など、金融事故情報の内容によって保管される期間は異なりますが、5~10年程度は記録されています。
借入先が多過ぎる
多数の金融機関から借り入れをしていると、返済が難しいと判断されやすくなります。
具体的には、4社以上になると審査通過が困難になるケースが多いでしょう。
それぞれの借入額が少なく、年収や職業などの個人属性に問題がなくても、件数が多い時点で一般的には多重債務の扱いです。
また、少額の借り入れが複数にある場合、各金融機関からの信用が低い・借り入れに計画性がない、などと判断されて不利になるので注意してください。
返済負担率が高い
返済能力を判断する際の参考値に、返済負担率があります。
返済負担率とは、年収に対しての年間返済額の割合のことで、返済負担率が大きくなるほど生活に負担がかかりやすくなります。
おまとめローンは、条件を満たせば利用者にとって有利な借換えとなるため、借入額が年収の3分の1以下に制限される「総量規制」の対象ではありません。
しかし、おまとめ後の返済負担率が高過ぎると、返済が立ちいかない可能性が出てくるでしょう。
どの程度の返済負担率であれば審査通過できるかは、金融機関によって判断が異なります。
一般的に、40%を超える借り入れは返済に無理があると判断され、審査落ちや希望額での借り入れができない可能性が高くなります。
申込内容が事実と反する
申し込みの際には、勤務状況や他社の借入額などの情報を記載しなければなりませんが、これらに誤りや虚偽があれば信用を疑われ、審査に影響するでしょう。
特に、借入額や借入件数は個人信用情報機関で情報を照会するので、記載内容が正しいかはすぐに判明します。
また、審査を有利にしようと勤務先や勤続年数を偽っても、すでに登録されている信用情報との矛盾から、虚偽申告が判明するケースもあります。
勤務先の情報を正しく記載せず、在籍確認ができなかった場合も審査に落ちます。
申込内容を正直に書くことはもちろん、記載ミスにも注意しましょう。
短期間での連続申込
おまとめローンの申し込みや審査落ちの情報は、個人信用情報機関に6ヵ月間登録されます。
つまり、6ヵ月以内に連続で申し込んだ場合、次の金融機関には審査落ちの履歴がわかるのです。
複数の同時申込や短期間での連続申込は、経済的に困窮していると判断されやすいため、審査に落ちる可能性が高くなるでしょう。
本来なら審査通過の可能性がある場合でも、連続申込が原因で審査落ちとなることもあるので、「審査に通るか不安だから」と同時期に複数の会社へ申し込まないようにしてください。
おまとめローンがどこも通らないときに有効な対処法
おまとめローンの審査に落ちたことがあっても、申し込む前の準備や申込先を変えることで、審査に通る可能性はあります。
ここからは、おまとめローンの審査落ちを経験した方が再度おまとめローンを申し込む際の留意点や、有効な対処法を紹介します。
借入件数を減らしておく
先述したとおり、借入件数が多くなるほど、おまとめローンの審査通過は難しくなります。
複数の借入先がある場合、借入件数を減らせば審査通過の可能性が出てくるでしょう。
たとえ借入額が同額であっても、件数が少ないほうが審査には有利です。
おまとめローンの申込前の準備として、借入額の少ないローンを先に繰上返済し、返済中の件数を減らしておくことをおすすめします。
一般的に、3社以下からの借り入れであれば、審査に影響する可能性は低くなります。
滞納を解消しておく
原則として、滞納は審査落ちの原因の一つです。
特に借入額が大きくなるおまとめローンでは、返済能力に欠けていると判断されるでしょう。
現在、返済が遅延している借り入れがあれば、解消して6ヵ月以上の返済実績を積んでから申し込むことをおすすめします。
なお、一般的に滞納が61日もしくは3ヵ月を超える長期になると、個人信用情報に事故情報として登録されるため、審査通過はさらに困難になります。
金融機関からの借り入れのみならず、クレジット払いや携帯電話料金の本体割賦分の滞納にも注意してください。
申し込みのタイミングを変える
おまとめローンの審査では、信用情報と併せて年収や勤続年数からも安定した返済能力があるかを判断します。
転職直後など属性的に不利な場合には、勤続1年以上経過してから申し込むと、審査に通る可能性が出てくるでしょう。
また、一度申し込んでから審査落ちした場合、6ヵ月間その履歴が信用情報に残ります。
期間を空けずに申し込むとその時点で審査通過が難しくなることもあるので、再度の申し込みは6ヵ月以上空けて申し込んでください。
中小の消費者金融に申し込む
おまとめローンは、銀行・消費者金融などさまざまな金融機関が取り扱っています。
消費者金融のおまとめローンは銀行に比べると借り入れがしやすいものの、大手は明確な基準に沿って審査を行なう点は留意しておきましょう。
一方、中小の消費者金融は、独自の審査基準があるため、大手で審査落ちした人でも審査に通ることがあります。
ローンをまとめることで月々の返済を楽にできる効果は、中小であっても変わりません。
個人属性上おまとめローンの審査通過が難しい場合には、中小の消費者金融会社への相談がおすすめです。
金利水準は大手に比べると高めになることもありますが、おまとめによって返済を楽にしたいという目的は叶えられるでしょう。
諦める前に!「いつも」のおまとめローンの特徴
おまとめローンの審査に落ち、借り入れの一本化を諦めようとしている方もいるのではないでしょうか。
特に金融事故の記録がある場合には、記録が消えるまで審査通過はほぼ困難かもしれません。
しかし、独自の審査を行なっている「いつも」なら審査に通る可能性があります。
「いつも」のおまとめローンの特徴を紹介します。
インターネットで24時間365日申込可能
「いつも」のおまとめローンは、24時間365日インターネットで申込可能です。
申し込みの際は、カードや書類などの郵送物が送付されないため、誰にも知られずに契約できます。
審査は最短30分・即日融資も可能です。
独自の審査基準で柔軟に審査を行なうので、他社で審査落ちした場合でも借り入れできる可能性があるでしょう。
「いつも」なら、金融事故の記録がある場合でも、現在の返済能力に問題がなければ、借り入れできることもあります。
債務の一本化で返済の負担を軽減
複数の借り入れを「いつも」のおまとめローンで一本化することで、返済の負担を軽減できます。
月々の返済額を減らせるので、これまでよりもゆとりを持って返済を継続できるでしょう。
また、借入先が多いと起こりやすい、返済漏れによる延滞を防止できることも大きなメリットです。
「いつも」で借り入れをまとめれば、月1回、銀行引き落としで返済できるので、管理も楽になります。
まとめ
おまとめローンで借り入れを一本化することで、月々の返済負担を抑えつつ、金利も抑えられる可能性があります。
ただし、借入先が4社以上になる場合や収入状況が安定しない場合は、申し込んでもどこも通らないケースもあるでしょう。
審査通過が厳しいようなら、柔軟な審査を行なっている中小消費者金融のおまとめローンを検討してみてはいかがでしょうか。
「いつも」のおまとめローンなら、申し込みはスマートフォンで24時間365日受け付けています。
最短30分で審査結果が判明し、45分で振込融資完了の実績があるので、お急ぎの方にもおすすめです。
返済の負担が大きくなっているという方は、ぜひ返済が難しくなる前に「いつも」のご利用を検討してみてください。
おまとめローンの定義
① 借換えの対象となる債務は、「貸金業者(みなし貸金業者を含む)」からの借入債務であること(銀行、クレジットカードのショッピング等は対象外)
② 従前の債務から、毎月の「返済額」及び「金利の負担」が軽減されること
③ 返済方法について、約定に基づく返済により段階的に残高を減らしていくこと
名前:金子 賢司(かねこ・けんじ)
所有資格:CFP住宅ローンアドバイザー/生命保険協会認定FP/損保プランナー
おもなキャリア:東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務めるなか、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強をはじめる。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はジャザサイズ。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。