「今月分のクレジットカード代を払えそうにないけどどうしよう」
「払わないとどうなるのか心配」
クレジットカード代が予想以上にかさんでしまうと、このような悩みが出てくることもあるのではないでしょうか。
実際にクレジットカード代を滞納してしまうと、さまざまなリスクが生じます。
しかし、場合によっては一時的に危機をしのげる可能性もあります。
本記事では、クレジットカード代を払えそうになくて困っている人に向けて、以下の内容について解説します。
- クレジットカード代を払えなかったらどうなるか
- クレジットカード代を払えないときの対処法
今の悩みを解決できる可能性があるため、ぜひ最後まで読んでみてください。
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クレジットカード代を払えなかったらどうなる?
クレジットカード代を払えない場合、以下の順番で対応やデメリットが発生します。
- 滞納後はカード会社から電話などで返済を催促される
- 支払い額に遅延損害金が加算される
- クレジットカードが一時的に利用停止される
- 信用情報機関に滞納の事実が記録される
- クレジットカードが強制解約される
- 返済額を一括請求される
- 裁判を起こされる
以下の見出しでは、それぞれについて解説します。
1.滞納後はカード会社から電話などで返済を催促される
クレジットカード代を未払いのまま放置すると、まずカード会社から催促の連絡が来ます。
カード会社としては、貸し付けた金額を回収できないと損失を被るため、支払いを促すのは当然です。
カード会社からの催促は、電話や郵送などで行われることが一般的です。
2.支払い額に遅延損害金が加算される
クレジットカード代を期限までに返済できないと、遅延損害金(延滞利息・遅延利息)が生じます。
遅延損害金とは、未返済日や支払い日の翌日から支払い義務が発生し、返済額に対して一定の割合で加算されるものです。
カード会社は、このように遅延損害金を課すことで、遅延によるリスクを回避しようとします。
遅延損害金の割合は、以下のとおりです。
また遅延損害金は、以下の計算式によって算出されます。
例えば滞納額10万円、遅延損害金年率20.0%、滞納日数30日の場合、遅延損害金額は以下のとおりとなります。
10万×0.2×30×365=約2,740円
遅延損害金は滞納日数が延びるにつれて膨らんでいくため、早急に対応しないと、取り返しのつかないことになる恐れがあります。
3.クレジットカードが一時的に利用停止される
クレジットカード代の支払いが滞ると、カードが一時的に利用停止されます。
なぜならカード会社は、未払いが続くことで今後の利用分も回収できないリスクが生じると判断するためです。
利用停止されたカードは、ショッピングやオンライン決済などで使用できなくなるうえ、クレジット払いを設定している水道光熱費やスマートフォン利用料の引き落としまでできなくなります。
また、返済を済ませてから再度利用可能になるまで数日かかることもあるため、要注意です。
4.信用情報機関に滞納の事実が記録される
クレジットカード代の支払いが2~3ヶ月程度滞ると、滞納の事実が信用情報機関に記録されます。
信用情報機関とは、個人の信用情報を管理しており、金融機関やクレジットカード会社などが審査の際に参照するためのデータベースのことです。
信用情報に滞納が記録されると、今後のローンやクレジットカードの審査で大きく不利になります。
また、賃貸物件を借りにくくなったり、スマートフォンの分割購入ができなくなったりするため厄介です。
5.クレジットカードが強制解約される
クレジットカード代の滞納を2~3ヶ月続けると、カード会社によって強制解約されることがあります。
利用停止は一時的なものであるため、支払いによって再度利用できるのに対し、強制解約されたらそのクレジットカードは原則二度と使えなくなります。
また強制解約されることで、新たなクレジットカード取得も難しくなる可能性が高いです。
6.返済額を一括請求される
クレジットカード代の滞納を3ヶ月以上続けると、返済額を一括請求されます。
クレジットカード利用者は、長期間の滞納によって「期限の利益(期日が来るまで支払いしなくてよいこと)」を失うため、一括請求の拒否は原則できません。
一括請求された場合、大きな金額を一度に支払うことになるため、資金繰りはより厳しくなります。
一括請求は、クレジットカード会社からの「催告書」によって行われます。
催告書に記載された期日までに返済しないと、法的措置をとられる恐れがあります。
7.裁判を起こされる
一括請求にも応じないと、最終手段としてカード会社に裁判を起こされることがあります。
カード会社からの申立てを簡易裁判所が承認した場合、自宅に「支払督促」や「訴状」が送られてきます。
裁判によってカード会社の訴えが認められた場合、強制執行によって資産や所得を差し押さえられてしまうため、何としても阻止しましょう。
支払督促や訴状が届いた際に絶対やってはならないことは、これらの無視です。
無視することで、その時点でカードの会社の訴えを認めたとされ、強制執行が実施されてしまいます。
支払督促や訴状が届いた場合は、まずカード会社に連絡し、現在の状況や今後の対応について話し合いましょう。
使いすぎたクレジットカード代を払えないときの4つの対処法
では、クレジットカードの利用額が想定以上に増えて支払いが困難になった際、どのように対処すればよいのでしょうか。
以下の見出しでは、対処法をひとつずつ解説します。
1.カード会社に請求の分割交渉をする
クレジットカードの料金を滞納した場合、一括払いで返済するのが通常です。
しかし、カード会社への交渉次第では、分割払いに応じてもらえることがあります。
分割払いにすることで、一度の返済負担を小さくできます。
また、2回払いまでの場合手数料無料となっていることが多いです。
そのため、分割交渉がうまくいけば、リスクを取らずに返済負担を抑えられる可能性があります。
分割交渉する場合は、支払期日を過ぎてからなるべく早くカード会社に連絡しましょう。
そうすることで、支払いの意思があると伝わりやすくなるためです。
また連絡の際に、支払いの目処が立っていることも合わせて説明すると、分割交渉の成功確率が上がります。
分割払いであれば支払いできることを客観的に証明するためにも、現状を偽りなくできる限り詳細に伝えましょう。
2.カード会社に引き落としを待ってもらうよう相談する
一時的な資金繰りの問題であれば、カード会社に引き落としを待ってもらうよう相談してみましょう。
事情次第では、相談に応じてもらえることがあります。
カード会社へ連絡する際は、支払い遅延原因や、具体的な支払い可能時期を伝えることが重要です。
連絡が遅くなると、対応が厳しくなる可能性があるため、できるだけ早く連絡しましょう。
3.消費者金融から新たに借金して一時的にしのぐ
分割交渉や支払い時期の先送りが難しい場合は、消費者金融からの融資で一時的にピンチをしのぐも手です。
多くの消費者金融では、即日現金が振り込まれるため、すぐにカード会社への返済ができます。
一方消費者金融には、金利が高いという欠点があります。
消費者金融への返済もすぐにできるようであれば問題ありませんが、返済期間が長期化する場合、利息は大きく膨らんでしまうため要注意です。
消費者金融を利用するのは、あくまで一時的に資金難を乗り越える手段として考え、借入額は最低限に抑えましょう。
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4.任意整理や自己破産など債務整理を検討する
どうしてもクレジットカード代の支払い目途がつかない場合、任意整理や自己破産などの債務整理を検討しましょう。
債務整理は、法的に債務を減額したり、免除を受けたりできる手続きです。債務整理には、以下4種類があります。
- 任意整理
- 特定調停
- 民事再生
- 自己破産
クレジットカード代の場合、金額がそこまで大きくなる可能性は低いため、基本的には任意整理を選択することになるでしょう。
任意整理を行うことで、将来分の利息がカットされ、返済負担を小さくできます。
ただし任意整理の場合、返済義務を免れるわけではないため、クレジットカード代の元本は支払う必要があります。
また任意整理した場合、金融事故情報として信用情報機関に登録され、債務の完済から最低5年間は記録が残ってしまいます。
任意整理を希望する場合は、クレジットカード代に関する悩みに強い弁護士を探して相談しましょう。
まとめ
クレジットカード代の支払いが困難になった場合、カード会社との分割払いや引き落とし猶予の交渉を行いましょう。
応じてもらえない場合は、一時的な解決策として消費者金融からの借入を利用するのも手です。
債務整理はペナルティが大きいため、あくまで最終手段として考えましょう。
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名前:鈴木 翔馬(すずき・しょうま)
所有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士/宅地建物取引士
おもなキャリア:学習塾勤務時代のブログ運営経験で得たスキルを活かし、フリーランスWebライターに転身。 現在は金融・不動産ジャンルの記事をメインに執筆や監修を担当。SNSでは専業Webライターになるためのノウハウを発信中。趣味はアニメ鑑賞やカラオケ、読書など。