かわいいペットは大切な家族の一員であり、癒しを与えてくれるかけがえのない存在でしょう。しかし、人間と同じように年を重ねるにつれて、病気やケガなどで手術が必要になることも考えられます。
ある日突然、愛犬が手術を受けることになり、治療費の支払いを迫られることもあるでしょう。動物の手術費用は高額になることが予想されるため、払えるかどうか心配になるかもしれません。
犬の手術費用が高額ですぐに支払えない場合、検討できる7つの対処方法があります。
そこでこの記事では、犬の手術にかかる費用相場と犬の手術費用が支払えないときの対処方法、事前に行なえる対策について解説します。
ペットの手術費用が高額になると聞いたことはあるものの、実際のところどのくらいの金額がかかるか想像もできない、という方もいるかもしれません。
ここでは、手術費用の相場を知る重要性と手術費用が高額になる理由、おもな手術の相場を紹介します。
ペットの治療費は治療や手術の内容、動物病院によって変わり、ペットの種類や大きさも影響することがあります。
そのため、以前に同じ症状で受診したり治療を受けたりした経験があっても、治療費はたいして違わないだろうとは考えず、手術のたびに確認することが大切です。
ペットの手術費用は、予想以上に高額になるケースがあります。それは、ペットの治療費には人間が手術を受ける場合と違い、公的保険による援助がないためです。全額が飼い主に請求されることから、予想以上に高額になるケースが多く見られます。
ペットへの治療や手術は自由診療とされるため、病院が治療費を自由に設定することが認められている点も関係しています。
また、見落としやすい点ですが、手術費用のほかに初診料や再診料、入院費、薬代などの諸経費がかかり、費用がかさむこともあるでしょう。
近年は、獣医師の技術向上や最新の診療機器の導入によって、以前ではできなかった治療・手術が可能になっています。ペットの治療の幅が広がるのはうれしいことですが、その分医療費は高額になるようです。
おもな犬の治療や手術費用の相場は以下のとおりです。
治療内容 | 治療費 |
局所麻酔 | 1,000円~5,000円 |
全身麻酔 | 5,000円~1万2,500円 |
眼瞼腫瘍切除 | 1万円~2万5,000円 |
犬去勢 | 1万円~2万5,000円 |
帝王切開 | 3万円~7万5,000円 |
子宮腫瘍 | 3万円~7万5,000円 |
上腕骨骨折 | 3万円~10万円 |
参考:日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査(平成27年度)」
手術費用が予想以上に高額だとしても、病気やケガで苦しむ大事なペットを放っておくことはできません。なんとかして、治療費を準備できないかと考えることでしょう。
ここでは、犬の手術費用がすぐに支払えないときに検討できる対処方法7つを紹介します。
治療費の工面で困っているときは、家族や友人に相談するのも一つの方法です。手術の必要な愛犬がどれほど大切な存在かを知っている家族や友人であれば、協力してくれるかもしれません。
無利子で治療費を借りられるなら、金融機関からお金を借りる場合に比べて返済総額を安く抑えられ、返済期間も短くて済むでしょう。
知人であってもお金の貸し借りを行なう場合は、その内容をしっかりと書面に残すほうがトラブルを避けるうえで賢明です。借入金額や返済方法、返済期限などをしっかりと話し合い、借用書を作成します。
相手が書面の作成に乗り気でないとしても、トラブルを避けるために必要であることを強調して協力してもらいましょう。書面を交わしたら約束どおり返済することが大切です。返済が滞ると信頼関係にひびが入ってしまうなど、悪影響がおよぶおそれがあります。
治療費が高額で一括払いが難しい場合は、分割払いが可能かどうかを病院に相談するのも一案です。かかりつけの病院であるなど、病院との信頼関係が築かれていれば、分割払いを認めてくれる場合もあります。
ただし、基本的に分割払いは断られる可能性が高いことを覚悟しておきましょう。また、分割払いを了承してくれても、頭金をいくらか支払うよう求められるかもしれません。
動物病院の治療や手術はボランティアではないため、どれだけ高額であっても飼い主には支払う義務が生じます。「愛犬を助けるためだから、病院はわかってくれる」「支払わなくても、問題にはならないだろう」という考えは禁物です。
ペットの治療費を支援する公的保険はありませんが、一定の条件を満たす場合に利用できる支援プログラムがあります。条件を満たせるようなら、利用を検討すると良いかもしれません。
一部の自治体は、飼い犬や飼い猫に対する去勢手術・不妊手術について、費用の一部を負担する制度を導入しています。自治体によって補償内容が違うため、詳しくは自治体のホームページを確認しましょう。
参考:日本動物保護センター「自治体の助成制度」
また、日本サービスドッグ協会では、引退した補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)を対象に支援を行なっています。その支援の一部として高額医療費支援もあり、発症から1年の間にかかった医療費が一定金額以上の場合、最大25万円の支援金を支給する制度です。
申し込みに必要な書類は、所定の申請書と医療機関の領収書のみで、書類作成に大きな労力はかからないでしょう。
詳しくは、日本サービスドッグ協会のホームページをご確認ください。
参考:日本サービスドッグ協会「支援プログラム」
最近では医療費の支払方法として、クレジットカードに対応している動物病院が増えているため、利用可能か尋ねてみるとよいでしょう。
クレジットカードが利用できれば、手術費用の支払いをカードの引き落とし日まで遅らせられるうえに、分割払いの利用によって高額治療費が支払いやすくなります。
ただし、クレジットカードには利用限度額が設定されているため、他の買い物や支払いにクレジットカードを使っている場合は注意が必要です。手術費用の支払いに使おうとしても「利用限度額に達して使えない」という事態になりかねません。
また、支払回数が増えると返済総額を増えてしまうため、計画的な利用をおすすめします。
手術費用の支払いのために、ペット関連に幅広く利用できるペットローンの利用を検討するのもよいでしょう。ペットローンによっては最大で800万円が借りられ、高度医療にも利用できます。
ただし、申込者の就業形態や年収、勤続年数などに一定の条件が設けられていたり、保険の対象となる動物の種類が限定されていたりと、審査は比較的厳しいといえるでしょう。また、借り入れまでに時間がかかることもあるため、緊急ではなく手術までに余裕がある場合に選びたい方法です。
医療費の支払いに対応していないペットローンもあるため、利用の前に確認が必要です。
金融機関が提供する利用用途の広いフリーローンは、手術費用の補填に利用できます。
フリーローンの金利は、カードローンと比較すると低めに設定されている点が魅力ですが、審査に時間がかかるため一刻を争う状況での利用には向かないかもしれません。
フリーローンは一度の契約で1回だけお金を借りられるため、追加で借りる場合は再度申し込みが必要です。再診や投薬などにより、手術後も追加でお金がかかることがあるため注意しましょう。
各金融機関のカードローンも、手術費用の支払いにおすすめです。フリーローンと違い借入限度額まで何度でも借りられるため、一度の申し込みで追加の支払いにも対応できます。
融資が比較的早く、緊急手術など突然の支払いが生じたときにも便利です。また、利用用途が定められていないため、ペットの手術費用や術後の処置、必要な物品の購入などにも充てられます。
カードローンは利息が高いイメージがあるかもしれませんが、無利息期間があるサービスを上手に利用すれば返済額を抑えられるでしょう。
ペットの高額な手術費用の支払いには「いつも」のカードローンがおすすめです。「いつも」の利用がはじめての方は、借り入れから最大60日間は利息0円になります。
申し込みは24時間365日可能で、Web申し込みなら最短45分での融資が可能です。大切な愛犬に突然手術が必要になったときも、すぐにお金が借りられて安心でしょう。
動物は体の不調を上手に伝えられないため、思いもよらないときにペットの病気に気付くことがあります。異変に気付いたときには、手術が必要なほど深刻な場合もあるかもしれません。
ここでは、犬の手術の費用が払えなくなる前にできる対策を4つ紹介します。
日頃から、信頼できる病院を選んでおくことは大切です。ペットの異変に気付いてからあわてて病院を探し始めると、「期待した対応や治療が受けられなかった」「他の病院よりも割高だった」など、病院選びに失敗する可能性があります。
動物病院のホームページを見ると、治療可能なペットの種類や治療・手術の種類、対応している支払方法について確認できるでしょう。
しかし、参考になるのは、実際にその動物病院を利用した方の生の声です。口コミサイトや同じペットを飼う知人から、動物病院の情報を収集しましょう。獣医師のスキルやペットの扱い方、治療・手術内容についても情報を入手できるかもしれません。
高額な手術費用に備えるため、ペット保険に加入する方は少なくありません。ペット保険に加入すれば、毎月の保険料負担で手術費用の補償が受けられます。
補償の割合は「50%」「70%」「100%」と、プランによってさまざまです。補償内容が良いものほど保険料が上がる傾向にあるため、自分に合ったプランを選びましょう。
加入条件としてペットの年齢に制限を設けている場合が多く、高齢だと加入ができないこともあります。健康な状態でないと加入できない保険も多いため、若く元気なときに加入することをおすすめします。
保険会社によっては一定期間補償金が支払われない、待機期間の有無や長さが異なります。補償金の支払限度額、限度日数・回数も異なるため、確認が必要です。
ペット保険に加入していれば、いざというときにもペットに適切な治療・手術を受けさせられるでしょう。
いざというときのために費用を積み立てておくことも、対策として有効です。ペット用の口座をつくり、保険料を納めるつもりで一定額を貯金すれば、急な出費にも対応できます。
ペット保険との違いは、かけ捨てではないことです。手術費用などに利用しなければ、そのまま自分のお金として別の目的に利用でき無駄がありません。
ただし、積み立てを始めた当初は貯金額が十分とはいえず、その時期に手術が必要になっても手術費用に届かないことも考えられます。十分な貯金額がない場合は、別の方法も併用することを検討しましょう。
定期的な健康診断は、高額な手術費用の発生を防ぐのに有効です。ペットは体の不調を訴えられないため、定期的な診断を行なってペットの体調の変化を見守りましょう。
高齢になったり体調が悪くなったりしてからではなく、健康なときから定期的に検査を受けておくことをおすすめします。
若いうちは元気で病気の心配がないため、健康診断は必要ないと考えるかもしれませんが、健康な状態を知っておくと体調が変化したときに比較できます。
不調にいち早く気付いて治療すれば、大がかりな手術を行なう状況を避けられて手術費用を低く抑えられ、ペットの負担も軽減できるでしょう。
大切な愛犬が病気やケガで苦しんでいると、なんとしてでも助けたいと思うことでしょう。ペットの手術費用は高額になるケースが多いため、十分な費用を準備しておくことが大切です。
事前に保険加入や治療費の積み立てなどの対策をすることがベストですが、手術費用が予想以上に高額ですぐに支払えない場合にも、費用を工面する方法はいくつかあります。特に急を要する場合には、フリーローンやカードローンの利用を検討するとよいでしょう。
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