フリーローンを利用しているものの、利息を少しでもカットするために一括返済を検討する方は少なくありません。しかし、一括返済を検討する際は、利息だけではなくそのときの状況も考慮することが大切です。本記事では、フリーローンの一括返済のメリットや注意点、判断のポイントなどについて詳しく解説します。
フリーローンの利用残高を一括返済することで、利息やストレス、信用情報、ローン審査などにおいてメリットを得られます。メリットを理解したうえで、一括返済すべきかどうかを考えることが大切です。
フリーローンの一括返済のメリットについて詳しく見ていきましょう。
フリーローンを一括返済するメリットは、今後の返済に発生する予定だった利息を削減できることです。通常、フリーローンは分割払いで返済し、毎月の返済には元本と金利が含まれます。一括返済すると、今後発生する予定の利息の支払いが不要になります。
例えば、借入額が30万円で年利が18%の場合、総返済額は457,080円です。これを2年が経過した時点で一括返済すると、60,335円もの利息を削減できます。
フリーローンの一括返済により、借金のプレッシャーから解放されます。借金を抱えていると月々の返済負担が長期間にわたって続きます。そもそも借金をせざるを得ない状況では、いつ滞納してしまうか不安を抱えている方が多いでしょう。
一括返済することで、月々の返済によるプレッシャーから解放されます。また、借金がなくなったことに対する達成感も得られるでしょう。借金に対して後ろめたい気持ちがある方にとっては、メリットが大きいと言えます。
フリーローンの一括返済によって、滞納による信用情報への悪影響の心配がなくなることもメリットです。通常、借金の返済が滞ると、信用情報にその旨が記録され、信用スコアが低下します。金融機関はローン審査やクレジットカード発行の審査において、信用情報機関に記録されている信用情報をもとに信用スコアを採点します。
信用スコアが基準を下回ると、審査に通過できません。滞納の記録は信用情報機関に一定期間残るため、タイミングによっては住宅ローンやカーローンなど生活に大きな影響があるローンの審査に通過できなくなる可能性があります。一括返済すれば借金がなくなるため、滞納によって信用情報に傷がつく心配がなくなります。
ただし、無理に一括返済した結果、他の金融機関から多額の借金をすることになり、結果的に滞納して信用情報に傷がつくケースは少なくありません。一括返済すべきかどうかは慎重に判断しましょう。
フリーローンを一括返済すると、他社のローン審査やクレジットカード申し込みの審査に通過しやすくなります。信用情報には返済履歴と現在の借入額が記録されています。そのため、一括返済して借金がゼロになっていることがわかり、信用スコアが上がります。
カーローンや住宅ローンは、年収の3分の1以上の借り入れを禁止する「総量規制」の対象外です。しかし、一括返済しておくことで信用スコアが上がり、審査に通過しやすくなる可能性があります。他者で借り入れたい場合には、一括返済を検討しましょう。
フリーローンの一括返済を検討する際は、具体的に利息がどれだけお得になるのか計算することが大切です。1年間にかかる利息は、「借入額×年利」で算出できます。1日あたりの利息を知りたい場合は、次のように計算しましょう。
借入額×年利÷365日
例えば、借入額30万円で年利15%の場合は123円です。
それでは、5年返済の予定のところ、2年目で一括返済するとどれだけ利息がお得になるのかなど、それぞれシミュレーションしてみましょう。
5年で返済する場合、毎月の返済額は7,618円です。また、総返済額は457,080円で利息分は157,080円となります。
2年の段階で元金の残高は 210,707円で、これを一括返済すると60,335円の利息が得になります。3年かけて約6万円の利息を支払う場合、月々約1,600円に相当します。月々の支出をこれだけ減らすことにメリットを感じる場合は、一括返済した方がよいでしょう。
5年で返済する場合、毎月の返済額は12,696円です。また、総返済額は761,760円で利息分は261,760円となります。
2年の段階で元金の残高は 351,207円で、これを一括返済すると100,602円の利息が得になります。
5年で返済する場合、毎月の返済額は21,247円です。また、総返済額は127万4,820円で利息分は274,820円となります。
2年の段階で元金の残高は 658,459円で、これを一括返済すると100,907円の利息が得になります。3年で約10万円の場合、1ヶ月の利息は約2,700円です。
5年で返済する場合、毎月の返済額は39,602円です。また、総返済額は237万6,120で利息分は376,120円となります。
2年の段階で元金の残高は 131万6,932円で、これを一括返済すると201,843円の利息が得になります。3年で約20万円の場合、月々の利息は約5,500円です。これだけの利息をカットできれば、支出の負担軽減を実感しやすいでしょう。
フリーローンの一括返済に特別な条件はありません。1日借りて2日目に一括返済することも認められています。最低、1ヶ月分は利息の支払いが必要といった規約が設けられているローン商品は通常ありません。
余計な利息を支払わないためにも、一括返済が可能と判断した段階で手続きしましょう。
なお、ローン商品によっては最初の1ヶ月が無利息になるものもあるため、一括返済を検討する際は確認しておくことが大切です。
また、一括返済の方法には、所定のATMでの操作や口座への入金などがあります。貸金業者や金融機関で異なるため、事前に確認が必要です。
フリーローンの一括返済に手数料がかかるかどうかは、ローン商品によって異なります。手数量がかかるとすれば、5,000~10,000円程度に設定されていることが多いでしょう。
また、銀行振込で一括返済する際の振込手数料は、利用者負担となることが通常です。手数料は、借金額や一括返済によって得になる利息と比べると少額な場合がほとんどですが、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。
フリーローンの一括返済の判断を誤ると、後悔することになりかねません。生活が困窮し、結局は借金をしてしまう可能性もあります。フリーローンの一括返済の判断のポイントについて詳しく見ていきましょう。
一括返済した結果、生活が困窮することになっては再び借金をしてしまうでしょう。一括返済後の収支を予測することが先決です。他のローンで借りたお金で返済している場合、一括返済によって貯蓄に余裕がなくなることで生活が破綻するリスクが高まります。
一括返済しても光熱費や食費、子供の学費などを問題なく支払えるか、収入が多少下がっても問題がないかなど、さまざまな事態を予測したうえで判断しましょう。
一括返済後の収支に問題がないとしても、まとまったお金が急に必要になることで再び借金が必要になる可能性があります。そのような事態になる可能性を考えましょう。たとえば、親が生活費に困っており高齢の場合、体調を崩した際に医療費を支払えなくなるかもしれません。そのような場合、金銭を援助するのであれば、貯蓄に余裕を残す必要があるでしょう。
また、自身が体調悪化によって働けなくなる可能性もあります。持病を抱えている場合は、そうではない人よりも多くの貯蓄が必要です。そのほか、築年数が何十年も経過しているため、近いうちに大きな修繕が必要になる見込みであったり、車の買い換えを予定していたりする場合もあるでしょう。
一括返済でまとまった金額を返済すると、将来的にまとまったお金が必要になったときに困ります。現在の状況を整理して、そのような事態に陥る可能性を十分に考慮することが大切です。
一括返済によって貯金が大きく減少する場合、急な支出に対する備えが不足する可能性があります。緊急時の備えができていなければ、日常のストレスが大きくなるでしょう。もし、今大きな病気をしたらどうしよう、転勤を命じられて引っ越し費用がかかったらどうしようなど、不安を抱えるのは避ける必要があります。
一括返済のメリットは、借金によるプレッシャーから解放されることのため、一括返済後にストレスを抱えないようにしたいところです。
一括返済は将来利息をカットできるうえに借金のプレッシャーから解放される方法です。しかし、収支や貯蓄に余裕があるかや、まとまったお金が必要になる可能性を考慮する必要があります。今回、解説した内容を踏まえて、一括返済すべきかどうか判断しましょう。
いつもは、お客様1人ひとりに応じて柔軟な審査を行っております。一括返済にもスムーズに対応できますので、まずはお気軽にご相談ください。
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