質屋の存在自体は知っていても、具体的な仕組みまではわからないという方もいるのではないでしょうか。実際質屋には、一般的なイメージと異なる点があります。そのため、イメージだけで利用してしまうと、想定外のリスクを負ってしまう可能性があります。
そこで本記事では、質屋の利用を検討している方に向けて、質屋の概要や仕組みなどを簡単にわかりやすく解説します。納得がいったうえで質屋を利用できるよう、ぜひ参考にしてみてください。
ただし、質屋の利息は非常に高額であるため、融資の審査に通らないなど特別な事情がある場合を除いて推奨できません。審査に通る可能性があり、かつ早急に資金が必要な方は、消費者金融カードローンの利用がおすすめです。
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質屋とは、ブランド品や電子機器など、価値ある品物を担保にお金を借りられるサービスのことです。担保とは、借金の返済保証として債権者に提供する物品や権利という意味です。また、質屋が担保物品を預かることを「質預かり」と呼びます。
質屋と混同されやすいものとして「リサイクルショップ」がありますが、これらには以下の違いがあります。
● リサイクルショップ:品物の売買のみ可能
● 質屋:品物の売買に加えて質預かりも可能
つまり質屋は、リサイクルショップよりも資金調達の柔軟性が高いといえます。
また、質預かりと買取りの違いは以下のとおりです。
● 買取り:品物を質屋に売却するため、所有権を取り戻せない
● 質預かり:品物の所有権は一旦質屋に移るが、借金完済後に返還してもらえる
仮に一時的にお金が必要でも、担保物品を手放したくない場合は質屋のほうがおすすめです。
質屋の概要を確認したところで、次に質屋の仕組みについて見ていきましょう。
質屋に預けた担保物品は、返済期日までに借金を完済すれば問題なく手元に返ってきます。ただし、質預かりの期間は基本的に3ヶ月であるため、短期間で債務を完済する必要があります。
一方、期限内に元本を除いた質料(利息)のみ支払うことで、返済期限の延長も可能です。そのため、状況にあわせて、自分の返済計画をより柔軟に組むことができます。
期限内に債務を完済できなかった場合は、担保物品は質屋によって売却されてしまいます。これを「質流れ」と呼びます。
質流れされると、大切な品物であっても取り戻すことはできません。品物を失うリスクを避けたい場合は、確実に返済期日を守りましょう。
追加の注意点として、質屋は返済を催促しない点が挙げられます。催促のストレスがないことはメリットですが、一方で返済期日が迫っても知らせてくれないため、いつの間にか返済期日を過ぎていたということがあります。質屋の口コミに「勝手に売られた」と書かれることがあるのは、これが原因です。
担保物品を確実に取り戻すためには、返済期日を守るのは当然のことで、それ以前に返済期日を忘れないようにしましょう。
質屋は、ブランド品や貴金属を預けてお金を借りるイメージが強いと思われます。しかし、実際にはさまざまな物品を担保にできます。おもな例は、以下のとおりです。
● ブランドバッグや腕時計
● アクセサリー(指輪やネックレスなど)
● ダイヤ、宝石、貴金属類
● 電子機器(スマホ、パソコンなど)
● 楽器
● 電動工具
質預かりの対象となる品物は質屋によって異なるため、事前に確認しましょう。
高い価値がつけられやすいのは、やはりブランド品や貴金属です。特に金やプラチナのアクセサリーは、30万円以上の査定価格がつくこともあります。
質屋で借りられる具体的な金額は、質屋によって変わってきます。しかし、借入上限額の相場はだいたい担保物品の査定価格の8割程度です。例えば、10万円の価値がある品物を預けた場合、最大で8万円程度まで借りられます。
質屋のおもなメリットは、以下の2点です。
1. 即日その場で資金調達できる
2. 審査がないため信用力の低い方でも利用できる
以下の見出しでは、各メリットについて解説します。
質屋には、即日かつ「その場で」資金調達できるという大きな強みがあります。具体的には、担保物品の査定は5〜10分程度で完了し、その後の手続きを含めても30分程度で現金を受け取れます。よって、特に外出中に資金が必要となった際や、時間が限られている場面で大いに役立つ可能性があります。
審査なしで現金を借りられることも、質屋の魅力です。質屋の利用に審査が必要ないのは、担保物品を預けるだけで、質屋の貸付リスクは実質的になくなるためです。そのため、無職でどれだけお金がなくても、過去に金融事故を起こしていても問題なく利用できます。
また質屋は、20歳以上であれば基本的に誰でも利用できます。地域によっては、親権者の同意があれば18歳、19歳でも利用可能です。さらに、過去に質流れを経験していた場合でも、質屋からは再びお金を借りられます。
質屋には、おもに以下2点のデメリットがあります。
1. 「利息制限法」の対象外であるため金利は高い傾向がある
2. 品物によっては質預かりを断られる
以下の見出しでは、各デメリットについて解説します。
利息制限法とは、消費者金融や銀行などを対象に、貸付金利の上限を定めている法律です。利息制限法によると、貸付金利の上限は年利20.0%とされています。
金銭を目的とする消費貸借における利息の契約は、その利息が次の各号に掲げる場合に応じ当該各号に定める利率により計算した金額を超えるときは、その超過部分について、無効とする。 一 元本の額が十万円未満の場合 年二割 二 元本の額が十万円以上百万円未満の場合 年一割八分 三 元本の額が百万円以上の場合 年一割五分 |
引用元:利息制限法 第一条|e-Gov法令検索
しかし質屋は、この利息制限法対象外です。したがって、年利20.0%を超える貸付金利を設定しても違法とはなりません。実際にある質屋の金利は、以下のように設定されています。
■質屋の金利の例
質屋A | 月利1.5% |
質屋B | 月利2.3% |
質屋C | 月利7.0% |
また、質屋の金利は「月利」で記載されている点も要注意です。一見金利が低そうに見えても、年利で記載されている消費者金融カードローンなどと比べると、年利は大幅に高くなる傾向があります。なお質屋の上限金利は「質屋営業法」によって109.5%まで許可されています。
質屋に対する出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律(昭和二十九年法律第百九十五号)第五条第二項の規定の適用については、同項中「二十パーセント」とあるのは、「百九・五パーセント(二月二十九日を含む一年については年百九・八パーセントとし、一日当たりについては〇・三パーセントとする。)」と、同法第五条の四第一項中「貸付け又は保証の期間が十五日未満であるときは、これを十五日として利息又は保証料の計算をするものとする。」とあるのは、「月の初日から末日までの期間(当該期間の日数は、その月の暦日の数にかかわらず、三十日とする。)を一期として利息を計算するものとする。この場合において、貸付けの期間が一期に満たないときは一期とし、二以上の月にわたるときは、そのわたる月の数を期の数とする。」とする。 |
引用元:利息制限法 第三十六条|e-Gov法令検索
質屋は特に、返済期間が長くなればなるほど利息の負担が大幅に重くなるため要注意です。利用前には、返済計画を入念に立てておきましょう。返済計画の立て方のポイントは、下記の記事で詳しく解説しているため、気になる方はあわせてご覧ください。
関連記事:返済計画シミュレーションは金利や返済期間などの入力のみで返済額を計算できる
質屋で物品を預ける際、必ずしもすべての商品が受け入れられるわけではありません。例えば、以下のような品物は質預かりを断られる可能性があります。
● 偽物のブランド品
● ブランド品以外のバッグや財布など
● シミや傷みが目立つなど状態の悪い品物
まず偽物のブランド品については、査定時点でバレてしまうため、担保としてはまず認められません。偽物と断定はできない場合でも、正規販売店での購入を証明できなければ受け入れられない可能性があります。
またブランド品でない物品も、担保として預かってもらえる可能性は低いです。仮に預かってもらえたとしても、査定価格は低く、十分な資金を借りられないこともあるでしょう。質屋で預かってもらえない品物は、手放してもよければフリマアプリで売却するのも選択肢です。
質屋を利用する際、必要となるのは預ける品物と本人確認書類の2点のみです。本人確認書類として利用可能なものは、以下のとおりです。
● 運転免許証
● パスポート
● 保険証
● 住民票
● マイナンバーカード
● 在留カード
● 障害者手帳
● 印鑑証明書
● 戸籍謄本、戸籍抄本
● 住民基本台帳カード
しかし、本人確認書類として認められるものは、質屋によって異なる可能性があります。そのため、利用前に確認することが大切です。質屋での取引をスムーズに進めるためには、預ける品物と本人確認ができる書類を忘れずに持参しましょう。
質屋でのお金の借入れは、以下の3つのステップで完了します。
質屋へ品物を持参し、その価値を鑑定してもらいます。査定は数分で終わるケースが多いですが、ダイヤモンドやレア品など時間がかかる場合もあります。提示された査定額に納得できなければ、ほかの店舗での査定も可能です。
査定額に納得したら、次は本人確認です。質契約を進めるには、氏名や住所などの個人情報を登録します。手続きはシンプルで、時間もあまりかかりません。
最後に、品物を預けて現金を受け取ります。このとき、「質札」という証明書ももらえます。質札は大切なので、無くさないように注意しましょう。
信用力に問題がなく、審査に通過できそうな場合は、消費者金融カードローンのほうがおすすめです。その理由は、以下の2点です。
● 質屋よりも金利が大幅に低い(年利15.0~18.0%程度)
● 担保物品が要らない
金利については、質屋は月利、消費者金融カードローンは年利で表示されているため、混同しないように注意しましょう。
消費者金融カードローンも、質屋と同様に即日資金調達ができるため、お急ぎの方にもおすすめです。
ちなみに「いつも」のフリーローンも、即日融資に対応しています。条件次第では、最短45分でのお振込みも可能です。現在はお得なキャッシュバックキャンペーンも実施しています。
質屋は、年収の低い方や、信用力に問題があるかたでも即日資金調達できるサービスです。ブランド品や貴金属を持っていれば、基本的に誰でも利用できます。しかし、金利は上限年利109.5%と非常に高いため、利用は慎重に検討する必要があります。
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